月刊誌の発売日をずらして分散するという話

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小学館やマガジンハウスなど出版15社は来年から、特定の日に集中していた主に月刊の32誌について発売日を変更することがわかった。大半の雑誌は1日前か後にずらす。業界を挙げて発売日の分散に取り組み、人手不足が深刻な出版物流の改善を図る。

書店の雑誌コーナーで時折見かける、定期発刊誌の発売日一覧。8日とか27日とかにずらりと集中して、購入する側は一度に買えるから便利ではあるけど、開店間もなくに足を運ぶとまだ並べていなかったり、買い逃した時のダメージが大きかったりと、一長一短だったりする。

で、輸送する側としては、日によって輸送量に大きな波ができるわけで、それはあまり都合の良い話ではない。夏と冬に大量の電力が使われて、春と秋はさほど使われない、みたいな。あるいは通勤ラッシュみたいな感じ。電力は夏と冬に使うなってのは無理だけど、雑誌ならば刊行のタイミングをずらすことができる、と。まさに時差通勤のような考え。

これでどれだけ負担が減らせるかは疑問だけど、やらないよりははるかに良い感はある。他方、新聞などと同じように、早く出した方は遅く出す方より有利だったり(情報の速報性)不利だったり(後だしジャンケンみたいな状況が生じ得る)する。また、情報の一次ソース側における報道規制の設定が難しくなるのも否めない。

この辺りはどうやって調整していくのか、今後の業界動向が楽しみではある。......まぁぶっちゃけ、電子版とか店舗オンデマンド版にしてしまえば問題は無くなるのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2017年12月30日 06:57に書いた記事です。

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