「メディアを叩くとジャーナリズムが滅びるから止めろ」というけれど

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優しみの意味も込めて大元のツイートは引用しておかないけれど、「メディアを叩くとジャーナリズムが滅びるから止めろ」といった言及を目に留めたので、そのツッコミ的な感じでのツイート。ジャーナリズムが滅びるのは好ましくないけれど、現状でジャーナリズムを自称する界隈がその言葉通りの挙動をしていないからツッコミを受けているわけで、ジャーナリズムそのものが叩かれているわけじゃない。メディア=ジャーナリズムでは無い。

この「メディアを叩くとジャーナリズムが滅びるから止めろ」ってのは、「ブラック企業を叩くと就業者の勤め先が無くなるから止めろ」「自分の勤めている会社がブラック企業でも告発とかするな。辞めても再就職などできないぞ」という脅しと何ら変わりは無い。それが曲がりなりにも通用したのは、デフレ時代までの話で、それとて倫理的、道徳的にはおかしい話。

まずはメディアがしっかりとジャーナリズムなるものを正しく解釈し、それに基づいて仕事をするべきだと思うのだけど。それに叩かれている対象はメディア全部じゃないよね。


方向性としてはちょいと違うけど、連動してふと気がついたことが。一票の格差が定期的に騒がれているけど、これって多分に地域によって人口密集度合いが異なるのが主要因。無理に人口当たりの議席数を均そうとすると、人口配分的な格差は是正されるかもしれないけど、面積当たりの格差は拡大する事になる。以前の試算では東京や大阪といった人口密集地帯により一層の議席が集まり、単純に計算すると議席数がゼロの地域も出てきてしまう。それを無くすために地方の仕切り分けをやり直すと、複数県で議席1とかいう可能性も否定できない。それって格差是正という観点で正しいのかな、と。


「一票の格差」を是正しようとすると「地域格差」が拡大する。単純にまとめるとこういうこと。例の公平と平等、どちらを目指すべきかというものなんだよね。どちらか一方のみが正しいってわけでは無く、ケースバイケースで判断すべき。

さて、議席数に関しては、公平と平等、どちらを優先すべきなのだろう。

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このページは、不破雷蔵が2017年12月29日 07:54に書いた記事です。

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