報道媒体において情報は商品である

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安全上の問題はないか、まずは徹底した確認が必要だ。不正が起きた原因も究明し、抜本的な対策を急がねばならない。


目につくのは、情報の開示に後ろ向きな姿勢だ。神戸製鋼も含めて共通するのは、直接の取引先であるメーカーしか見ていないことだ。製品の最終的な利用者や消費者に説明し、責任を果たそうという意識がうかがえない。契約で決めた品質が十分に高水準だから、という認識が背景にあるともされる。そもそも契約内容が過剰だというなら契約を改めるべきで、データを改ざんしてよい理由にはならない。

利益を優先し、品質管理の基本がおろそかになっていないか。すべての企業が体制を点検しなければならない。


昨今の品質管理問題に関する朝日新聞の社説。「担当者の戯言みたいなものだから」といいわけをするかもしれないけど、会社全体の論説であり、校正や内容チェックが通った上で掲載されたものであり、無記名記事である以上、社全体の意思の表明であると認識されても仕方が無い。同じ事を他の企業や政治家がやったら、新聞社はどのような反応を示すかな、と。

報道媒体、マスメディアにおいて、慈善事業で行っているわけではない以上、配信してお金を直接・間接的にいただくような体制なのだから、配信する情報は商品に他ならない。と、なれば、新聞社の商品において、品質管理問題はどうなっているのか。「安全上の問題はないか、まずは徹底した確認が必要だ。不正が起きた原因も究明し、抜本的な対策を急がねばならない」、まさにそのまま鏡に向かって自らの襟を正せ、と。先日のインフル対抗薬の報道が直近では良い例。

社説でも新聞関係者のソーシャルメディアアカウントでも、この類の「お前が言うな」「まず鏡見ろ」的なドヤ顔発言が相次ぐのはなぜだろう。自分の実情を認識していないのか、自身の存在が絶対であるとの確信の上で発言しているのか。または自認した上で注意をそらすための挙動なのか。

「自分達がしているのは報道だから、情報という名の商品における品質管理など必要ない、情報がデタラメでもすべてが許される」などというのは、妄言でしかないのだよね。お客に毒を食らわせて「これが私達の使命です」とか言われても、的な。

まぁ、自覚のない悪業ほどタチの悪いものは無い。それは悪質な新興宗教と何ら変わりは無いのだよね。

            

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このページは、不破雷蔵が2017年12月 1日 07:26に書いた記事です。

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