「読解力が欠けている」というお話あれこれ

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トリガーとなった記事そのものは多分に権利関係の問題があるのと、異議が挙がっているので引用は避けるとして。中高生の読解力の問題に関していくつか覚え書きとして。以前変なツッコミをコメントやリプライでしてくる人が居て、そういうのは少なからずでよく読んでいない、自分の読みたい単語だけを拾って脳内で組み合わせて条件反射してしまうって話をしたけど、それに近いものかなあ、と。

自分が当たり前だと思っていることは、世の中全てで当たり前だと認識してしまう。でもその知識情報を知らない、会得していない人には新しい情報に他ならず、しっかりと学んでおかないと当たり前ではなくなってしまう。今の世の中には文章が満ちあふれているけど、それをしっかりと読む人はどれだけいるのかな、と。......とここまで書いて、文化を自称する新聞業界があの体たらくだから、仕方が無い面もあるのかな。


で、問題なのは指摘されている通り、言葉、文章の読み解き能力に欠けていると、論理的な考えもできない、技術に劣っている可能性がある。論理の組み立ては、そのパーツとなる言語をしっかりと認識していないと無理だからね。パズルを組み合わせのに、パーツ一つ一つの構造とその特性(このでっぱりなら同じ形をしている引っ込み部分につながるといったもの)とか、全体像を把握できないと不可能であるってこと。ルールを知らずにゲームはできない。

最初に「自分の読みたい単語だけを拾って脳内で組み合わせて条件反射してしまう」としたけど、今件も恐らくはそれに近い。そしてそれって、速読の方法論でもあるのだよね。ざっと読みをする時に、目に留まった単語を拾い集めて脳内で再構築してしまう。これだとスピーディーに読めるけど、話全体の主旨から外れる可能性が多分にある。また、これってスマホなどの画面が狭いタイプの端末で文章を読む際に良くしてしまう読み方でもあったりする。


さらに困ったことに、指摘の通り、この類の人は得てして「自分が意味を違えて読んでいる」ってこと自体を認識せずに、むしろ自分は間違っていないから相手が間違っているか意地悪をしていると判断してしまうのだな。

この類の話は「書いてあるだろ」の返答で終わってしまうお話として、少なからず当方自身も経験しているので、単なる与太話とかごくまれな例としてではないってのがよく分かる。情報量がけた違いに増えて、いちいち目を通していたらキリがないって現状が起こしている現象なのかなあ、と。以前も触れた「つまみ食い文化」の一形態なのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2017年12月 1日 07:15に書いた記事です。

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