「SNSで知り合った人と容易に会う」のは危険かもしれないけど、今に始まった話じゃない

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例の某重大事件にツイッターが使われていたこともあり、ツイッターの規制がどうとか、SNSを利用して気軽にリアルな他人と会うことに対し、警鐘を鳴らす声がある。それ自身は何らおかしな話ではないのだけど、そこで「昔はこんなことなかった、知らない人についていくような話はなかった。だからツイッターは、SNSは、インターネットは悪い」的なお話につながるとがっくり来てしまう。

指摘の通り、昔においても電話なりポケベルなり文通なりテレクラなり、いくらでも同じような話はあった。それが単に社会一般に使われているツールが変わっただけの話。警察庁の出会い系サイトに関わる半年ごとのレポートでも、ここ数年で利用対象が出会い系サイトからコミュニケーションサイトに代わっていった的な話が出ているし、データも開示されている。

メジャーなツールはもちろんそうでないものにもそれ相応の対応姿勢は必要だけれど(インフラとしての責務)、歴史を改ざんしてまでバッシングするのはいかがなものかな。


ちょいと調べてみても、テレフォンクラブとか伝言ダイヤルとかダイヤルQ2とかベルナンパとか、出会い系雑誌とかいうものがある。少し前は従来型携帯電話を使った出会い系サイトが花盛り。週刊誌の裏表紙の広告ではお馴染みだったりした次第。


また確率論的に、指摘されているような人が一定率で存在するのも事実。スリルは味わえるかもしれないけど、そこでゲームオーバーになってしまったのでは身もふたもない。再スタートはきかないのだから。

世の中、慎重すぎるほどに慎重な方がよい場合ってのも往々にして存在するのだよね、マジで。

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このページは、不破雷蔵が2017年11月14日 06:54に書いた記事です。

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