インフルエンザに関する厚労省の追加指針通達は、やはりインフル対応薬とは関係のない話だった

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<具体的な対策>

原則 ※これまでにも注意喚起を行っている内容
・小児・未成年者がインフルエンザにかかった時は、抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無によらず、少なくとも治療開始後2日間は小児・未成年者を一人にしない

小児・未成年者が住居外に飛び出ないための追加の対策(例) ※新たに示した対策(例)
(1)高層階の住居の場合
・ 玄関や全ての部屋の窓の施錠を確実に行う(内鍵、補助錠がある場合はその活用を含む)
・ ベランダに面していない部屋で寝かせる
・ 窓に格子のある部屋で寝かせる(窓に格子がある部屋がある場合)
(2)一戸建ての場合
・ (1)に加え、できる限り1階で寝かせる


先日【インフルエンザとタミフルなどの対応薬と異常行動と】で言及した、インフルエンザにり患したの対応策の追加版の指針と、り患時に用いる治療薬...というか対応薬・対抗薬との関連のお話。一部報道でいかにも対応薬が異常行動に関係があるように読めたり、「ように」どころかそう読める記述で伝えていて、そんなことを厚労省が認めるはずがないし、万一認めるのならもっと大きな騒ぎで即時公的に知らせているはず。

ということでこの通達の公式な書面が先日発表された。内容を確認したけれど、一部報道で伝えられていた「インフル対抗薬が異常行動を誘発するのでカギとか締めようね」なんてのは一言もなく、むしろ逆に「対抗薬を使おうが使うまいが異常行動が発生しうるので云々」だった次第。


施錠するとか1階にというキーワード部分は以前報じられていたものと同じなため、インフル対抗薬部分が根本的に間違っている。記事を書いた記者が絶望的に無能なのか、記者が意図的に、誤解を招くように誘導する、あるいは間違った内容で記事を書いたか、そのいずれか。どちらにしても医療情報の報道としては、大きな問題があることに違いは無い。「エアコンを稼働した時に出る水がもったいないからそのまま飲みましょう」とか「水素水は万能薬でがんも治す」と、堂々と「報道」するレベルの問題。

構図的には先の「吉田調書」問題と似ているかなあ、と。マスターレベルの資料が他の人に出回らない状態で(今件はまだ一般公知されていないという状態)、自らの意図に有利なように偏向させた情報を、マスターから取得した情報のように流して信じ込ませる。


確認した限りでは、毎日系のTBS、朝日、読売がアウト。産経と日経がセーフ。大よそ同じタイミングで出ているので、リークされた、あるいは内部告知された情報ソースは同じなのだろう。その上でこれだけ異なる記事が出て、間違っている方は生命に関わるお話である以上、「ソースは開示できないけどそう書いてあったんだから仕方ないじゃん」という、いつものごまかしは利かないと思うのだけどな。

これって先日のDeNAによるWelq問題なんて吹き飛ぶ位のお話ではないかなと思うのだけど、どうだろうか。

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このページは、不破雷蔵が2017年11月28日 07:23に書いた記事です。

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