これって「情報商材ビジネスだよね」でオシマイのお話

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「あなたの写真が今すぐお金になる」「月収200万円以上稼いでいる人もいる」--。こんなウソの広告をインターネット上に掲載し、稼ぎ方を記した「解説書」なる高額の電子書籍を売りつける業者に関する被害相談が、東京都内の消費生活センターに相次いでいる。都は「もうけ話をうのみにしないで」と注意を呼びかけている。

インターネットはコンテンツの制作と配信のハードルを思いっきり下げて、誰もが情報発信者になれる時代だから、一昔前なら誰もが詩集を作ってベストセラーになれる的な感覚を持つのも仕方が無い話。知人のスマホにアドレスを教えてチェックさせれば、自分のコンテンツを他人に披露できたことが確認できるのだから、「自分はもしかしてモノスゴイのでは」と誤解してしまう。

で、そのような認識の中で、説明にある通り「あなたのちょっとした作業でダイナミックに儲けられる」なんていう話を聞けば、そうかもしれないと思うのも無理はない。でもそれはワナよ。

実のところ記事タイトルにある通り、この類の甘い言葉で誘って「自分は特別」感をかき立てさせ、お金を支払わせる仕組みってのは、ずっと前から存在する。それが情報商材ビジネス。本来はもっとまとも、真面目で、おばあちゃんの知恵袋的な内容を文庫本にはならないけど、ビジネス書籍みたいな雰囲気で提供してきたのが、あっという間にインチキ商売に飲み込まれてしまい、今では情報商材の9割9部9厘ぐらいまでが、インチキかパクリが不法行為だったりする。

大枚支払わせて得られた情報が「私と同じような方法で多数の人に『この方法を売ること』です」というのはよくあるオチだけど、あながち冗談でもネタでも無かったりする。

世の中、そんなに甘くないってのは、インターネットが普及した今でも変わらないのだな。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2017年11月20日 07:19に書いた記事です。

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