特定方向にしか向けられない正義の刃と抜刀すらされない刀と

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そろそろ選挙期間に突入するということでポストにもそれ系のチラシが山ほど入るようになり、デパートの前などには結構高い確率で演説みたいなものが見受けられるようになった。それと共に公職選挙法に絡んで違法行為的なものも多々見られるようになったし、報道界隈でも報道なんだか論説なんだかご意見なんだか分からない、事実かどうか疑わしいどころか論理がむちゃくちゃだったり、虚実がもりもりてんこ盛り状態の記事が多分に見受けられるようになった。

昔はこんなのにも素直に従って、ああそうなんだなと受け取っていたと思いかえすと、背筋がぞっとするのだけどね。

米大統領選挙辺りから一気にメジャーワードになったフェイクニュースやファクトチェック。実態としては虚実、ウソ、疑わしい、偏向、不平等な内容を事実で公平で確かで平等なものとして配信する報道界隈が、ネット上の同類なもののみを叩いて自分達はファクトであるとして、さらに自分達にとって気に入らない対象をファクトチェックの名の下に叩き落すという、一番やっちゃいけないことを正当化するようになっている。

文春砲ってのも結局のところ、中庸部分と特定方向のみに向いたもので、しかもその精度は随分と甘いことが暴露されてしまったし、日米を問わず組織だったファクトチェックをする機関は押しなべて、その公平さを悪用して、特定方面だけに振り回される、別方向があったとしてもアリバイ作り程度のものの、都合の良い精神注入棒になってしまった。いわゆるポリコレ棒というやつだ。

当人らはどこまで自覚しているのか、あるいは意図すらしていないのかもしれないけど。特定方向だけに向けられた正義の刃は、悪の棍棒と同じなんだよね。


公職選挙法を平気で破る界隈や立候補者などに関しても、公職選挙法がなかなか有効に適用されない、甘く見られているのが多分にある。抜刀されない刀は相手にされない。積極的に適用していかないと、無いものとして判断する輩がどんどん増えてくる。そして法を順守している人が馬鹿を見るだけでなく、相対的に損をすることになるのだよね。食い逃げしてもとがめられない、罰せられないのなら、どれだけの人が料金を払うのだろうか。そこに法があったとしても、取り締まりが無いのなら。

まあ昨今は一億総報道記者の時代だからね。どんどん通報するのが良いだろう。選管ではなく、警察に。選管は監視と管理までが仕事だから。

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このページは、不破雷蔵が2017年10月10日 07:15に書いた記事です。

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