違法と合法と、「違法であるのが分からない」ことと

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偶然なのかどうかは分からないけど、ここ数日の間に違法サイトの摘発の話が相次いだ。一つは早売り雑誌などをスキャンしてデータ化し、それを自分のサイトに載せて集客し、広告収入をゲットしようというもの。要はコンテンツのただ乗り、横取り。一般販売より早く情報を出すことで価値を高めている辺りが姑息というか。

もう一つは悪のポータルサイトとでも表現すればよいのかな。そのような違法取り込みサイトとか電子書籍のデータを盗取して勝手に再アップする違法サイトのリンクを集めてポータル化したサイト。昨今ではそのような違法サイトを検索エンジンに通報して、検索対象外とする手立てが一般化しており、普通の検索では引っかかりにくくなっている。ならばそのような対策の成されていない、専用のポータルサイトを作ればいいじゃないかというお話。悪知恵が働くよなあ、というのが第一印象。このようなサイトをリーチサイトと呼ぶのだそうだけど、法令違反の要件は何なのだろうと思って確認したら「著作権法違反(公衆送信権の侵害)」なのだそうな。なるほど。


で、運用している側は悪意以外の何物でもないのだけど、利用している側はどのような心境なのだろうかと、参照ツイートを見て改めて思う。悪いと思っているけど、分からなければいいや的なものなのか(赤信号を渡ってしまうとか、100円玉を拾って自分のものにしちゃうとか。無論、双方とも厳密には犯罪)、それともそれ自身が悪いことであるという認識すらなく、ちょっとした裏技とかお得情報レベルの認識しかないのか。

恐らくは後者の方が、指摘されている通り違法であるとすら考えていない、むしろ当然の権利だと思っている人が少なからずいる気がする。定期的に無料コンテンツは当然、有料化したら悪だ、もう見ない的な話を創り手側の体験談として見聞きしている以上は。

正規の権利者がもっと積極的に情報の告知を成すとか、個々の利権にこだわって同業他社との連動性に躊躇することなく、ポータル的な場所の運営を目指すとかいう動きを成すのが、解決策の一つなのだろうなあ。

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このページは、不破雷蔵が2017年9月 8日 07:13に書いた記事です。

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