新人の教育は自分のコピーを作り、自分の仕事を楽にし、手を伸ばすのに役立つはずなのだけど

| コメント(0)


企業という組織体の中では、新しく入ってきた要素を組織に順応させて有意な働きを成すように、色々と手ほどきをする必要がある。買ってきたばかりの靴はちょっと履きにくいので、何度か無理して履いたり、色々と微調整をして自分にマッチするようにしていく。仕立服も似たようなものかな。量販既製品のように、手にした時点のスペックそのままで良いってのは、パートやアルバイトの中でも単純作業程度のものでしかない。それですら、ちゃんと工程とノウハウを教えて慣れさせる必要がある。

ただこの育てるというか、調整作業的なものって、評価されにくい。数字化が難しいからね。大局的に見れば間違いなく組織全体にはプラスになるはずだけど、具体的にこの行為がどれほど数字を押し上げたのか、その指標化が、ねえ。なので、下手をすると、あるいは教育を後押しする仕組みができてないと、どうしても後回しにされてしまう。なぜなら、評価されない新人教育をするよりは、自分の今の仕事を片付けた方が組織全体からは具体的に、確実に評価されるからだ。「金にもならないこと、もしかすると非難すらされるかもしれないことをやってられるか」的な。


さらにいえば指摘の通り、仮に新しい人をそれなりに育て、組織としての効率を高める事ができても、それが育てた人には返ってこないこともある。組織が大きくなると、育てた人が別のところにいっちゃったり、自分とは関係の無いところで評価されたり活躍したりすると、自分が苦労してリソースを割いて育てたのに、何か意味があったのかな、ということになる。無論組織全体としては大いに意味はあったのだけど、自分自身にそのリターンがほとんどめぐって来ない。

この辺りは評価システムそのものを上手く工夫する必要があるのだろうな。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2017年8月 1日 07:43に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「梅雨明け宣言をすると梅雨っぽくなる状態を「戻り梅雨」と呼ぶのだそうな」です。

次の記事は「「フェイクニュースを避けるために新聞でメディアリテラシーを習得しよう」との話を新聞記者がなされる事案」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30