メディアリテラシーの初歩は事実と解釈の切り分けと、事実の抽出

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本来なら「報道」は「報道」のみでなければならず、そこに書き手・配信側の「解釈」が意図的に、あるいは無意識なまでに混ぜ込まれており、事実とそうでないものが一緒くたになって事実として伝えられている。以前から何度となく言及している、プレス(報道)とオピニオン(論説)を混ぜた上でのプレスとしての伝えって実情。なので、配信側の思惑までが、受け手は事実として取得してしまう。これが印象操作であり、世論誘導であり、「私達記者は正義、がんばる」に他ならず。

で、指摘されている通り、メディアと上手く付合い、踊らされることのないようにするためには、まず最初に記事そのものを事実と解釈に分けて、事実のみを取得して読み解く事。解釈は事実を知り、把握した後でかまわない。何しろ解釈は発信側の「真実」であり、事実とは別物なのだから。感情表現の類はどのようにでも解釈ができるので、ざっくりと切り捨てるのが一番無難でシンプル。

先の時事通信の記事【時事の記事に見る、偏向報道・印象操作の好例】の話にしても、事実のみを抽出したらどれほどの量が残るのか。また、どれだけの情報が足りないのか。記者側が伝えたい...というか宣教したいことと、報道として伝えねばならない事実とか、比率の上で逆転すらしている感はある。


報道界隈は自らを絶対正義で王権神授説に基づいて降臨した神の代理人的な立ち位置を自覚しているのかもしれないけど、そんな戯けた自覚で社会が振り回されるのはたまったものではない。読者が少しでも知恵をつけてペテン的な手法にツッコミを入れ、能力が足りない、仕事をしていない、働けと鞭を打たねばならない。


自分としてはグリーンピースが欲しいのに、手元にあるのはミックスベジタブル。でも店員さんはこの袋をグリンピースとして手渡したのに......というのが今の報道の実情。消費者はミックスベジタブルからグリーンピースをより分けた上で使うという手間が必要になる。あとで店員に「この嘘つき!」とツッコミを入れる必要もあるのだろうな。今の報道の場合、「だってわたしはこれをグリーンピースと思ったのだもん」「商売の自由」とかいう感じで苦情を受け付けないのだろうけど。

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このページは、不破雷蔵が2017年7月 6日 08:00に書いた記事です。

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