時事の記事に見る、偏向報道・印象操作の好例

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今記事ではなぜか外遊の具体的内容が書かれていませんが、7月7日から8日にかけてドイツのハンブルクで開催されるG20サミットへの出席をメインに、ベルギーでは、ミシェル・ベルギー首相との間で首脳夕食会、日EU首脳協議の開催、NATO(北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長との会談を行う予定です。G20では首脳間で経済関連の意見交換を成し、また北朝鮮問題を始めとする主要な課題を伝え、ロシアや韓国との間で二か国会談、さらには日米韓首脳会談を行い、北朝鮮問題への対応を含め、米国及び韓国との緊密な連携を確認する予定です(首相官邸公式サイトより)。


「外遊」なる表現には「遊(び)」の文字がある事から、単なる物見遊山のようなイメージがありますが、そのような話ではありません。タイトルの「首相隠し」にも意図的な悪意を覚えます。


印象操作、伝えない自由、自在な編集による偏向記事の生成。色々な今の報道を説明する好材料が、よりによって通信社の時事通信から配信されたので、文字数制限内で足りない部分をコメントとして加えてから、晒しあげ、もとい覚え書き。

そば事案(森友・加計)が犯罪であるとの前提での内容での記述であり、さらに「報道」であるにもかかわらず最後に「国民の疑念に向き合う姿勢を欠く首相が信頼を回復するのは容易でなさそうだ」と書き手の思惑が多分に混じり、時事通信よ、お前もかという感をさらに強いものに。そもそも「報道」を成す通信社がこのような記事を平気で展開する事自体、日本の報道が腐敗している証でもあると評さざるを得ない。

さらにあえて指摘するとすれば、「首相隠し」なる表現をタイトルに用いる、誤解を受けやすい「外遊」のみの表記を用いその具体的内容を一切書かない手法など、「編集」「報じない自由」を巧みに使いこなし、印象操作をしている。文章量が足りないからなどといった言い訳は、この元記事の長さを見る限りでは通用しない。


一連の物事を説明する際に、その根拠や話の流れ、前提、環境を切り貼りし、都合の良い結論へと誘導する。一つ一つは些細なことかもしれないけど、繰り返されることで雰囲気的に、なんとなく、具体的には説明ができないけど、印象として語り手側の誘導に沿ってしまうものとなる。非常に怖い話ではあるし、報道界隈はこれを意図的にやっているにしても無意識にしているにしても、いずれにせよその社会的存在意義はすでに失われているのだろうなあ、という感は否めない。

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このページは、不破雷蔵が2017年7月 6日 07:33に書いた記事です。

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