「若者のパソコン離れ」の中身を色々と考える

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ここでも何度か取り上げた、いわゆる「若者のキーボード離れ、パソコン離れ」の話。スマホが急激に普及したのは事実だし、大学生でパソコンを使っていない人が増えたとの話が教職員界隈から聞かれるようになったり、人事部局における新入社員のパソコンの不慣れ感の話が目に留まるようになったのも事実。

他方、先日精査した通信利用動向調査の結果では、若年層世帯でもそれなりに多くの割合で、自宅にパソコンがあるとの結果が出ている。家計調査の値動きを見ても、ここ数年で急激に減ったとは表現し難い。

では何で「若者のパソコン離れ」が問題視されるようになったのか、色々と考えた結果が上のお話。

パソコンの価格は昔と比べて下がっているのだから、経済面でハードルが云々というのならむしろ昔の方がハードルは高かった。となれば、パソコンはあるけれどスマホに注力しちゃっているのでほとんど使っていないと見た方が道理は通る。手元にあっても利用をしていなければ、慣れるはずも無い。滅多に着ない礼服の正しい着方、どれだけの人がそらで出来るかな、的な。

また、雇用市場が改善されて、パソコンが使える人はより良い条件のところに就職しているので、そうでない人が入るようになった場所では「パソコンを使える人が少なくなった」と認識してしまう。さらにパソコンの必要性が増しているので、必要数が増えているから「足りない」と判断してしまう。

あとは、教職員や人事・教育関係者もまた、気軽に情報発信ができるようになり、内輪的な内容を公知出来るようになったってのも多いのかな、と。

時折国際比較で日本はパソコンの利用率が低い云々ってグラフも出てくるのだけど、確かに教育課程における利用のされ方は諸外国と比べると少ないように思う。他方、環境そのものは国内の調査の結果の限りでは、さほど少ないようには思えないのだよね...不思議ではある。

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このページは、不破雷蔵が2017年7月 2日 07:06に書いた記事です。

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