「このような状況にある」と「こうしてほしい」と

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現状はこのような状態にある、それはよろしくない・自分は好まない、だからその状態を解消するためにしかるべき行動をとってほしい。ある意味では直接行動の命令をしているわけではなく、間接的な言い回しで優しく命じているとの解釈もできるけど、そこまでの配慮を成した上での発言というよりは、むしろ責任を逃れるための方法論とも読み解ける。

そして指摘の通り、この手法に早くから慣れてしまうとしまいには、自分が何か言わなくても相手は自分の不満に思うことに関して気が付き、対応をしなければいけないと考えるようになる。召使にすべてのことをやらせるようなご主人様のような姿勢。本当に召使がいる主人の立場ならそれでも良いのだけど、普通の人における対人コミュニケーションでは失格。常日頃からそのような対応をする癖がついてしまうと、他人との距離が開いてしまう。

以前「具体的な指図をしないと分からない。語り手の脳内での希望は言葉にしないと伝わらない」という話をしたけど、それとも近しいところがある。


ヒトの行動性向は経験によって構築されていく。子供の頃から婉曲表現ばかりをしていると、大人になってもそれが当たり前のものとして身についてしまう。そして人は超能力者ではないのだから、自分の心の内を相手に読んでもらうわけにもいかない。

先日の「夫が妻の言ったことをしてくれない」話にも通じるかな。言葉にしても文章にしても、体現化しないと相手には伝わらないことは多い。それっぽい表現で楽しむのは、物語や小説などで十分。

また、婉曲表現に慣れると、人に強要させるのが当たり前と考えてしまう......というか、慣習化してしまうリスクもある。察することができる人ならいいけど、そうでない人は逆に怒りを発するかもしれないんだよね。「腹減ったなあ」で「何か作りましょうか」と答えてくれれば良いけど「だから何?」と突っ込まれても仕方がないのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2017年6月27日 08:08に書いた記事です。

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