トーハンが文春に新潮の広告を事前に流していた件の続報

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発売前の「週刊新潮」(新潮社)の中づり広告を出版取次大手「トーハン」から文芸春秋が入手していた問題で、トーハンは5日、約6年前から中づり広告を文芸春秋側にほぼ毎週貸し渡していたなどとする社内の調査結果を公表し、改めて新潮社に謝罪した。

先日お伝えした、取次のトーハンが文春側に対し、事前に新潮のつり革広告の中身を教え、それを新潮側に伝えていなかった件。発覚が新潮側の調査によるところだったからさらにタチが悪いのだけど、その最終調査結果なるものがトーハンから発表された。事実でした、利益供与は受けてない、ずっと前からでした、文春側のいう通りだと思ってました、悪いことだとは思ってませんでした、てへぺろー、的な。で、具体的に誰が関与していたのか、どのような罰則が成されたのかは一切なし。


トーハン側の資料も公開されているけど、何度読んでも言い訳以上の感想が出てこないのは当方だけかな。上で指摘した通り、6年も、文春側から指摘があるまで気が付かなかったということだけでもおかしな話。万引きをした人に「あなた、万引きしましたか?」と聞いて「取ったら万引きだとは思っていませんでした」と答えたので無罪にしました、という感すらある。

取り扱う情報の秘匿性が求められる、中立的な立場が必要不可欠の取次において、このような所業がなされていたことに加え、発覚後の対応がこれでは、信頼が損なわれても仕方がない気がする。

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このページは、不破雷蔵が2017年6月 6日 06:51に書いた記事です。

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