インタビューという名のプロパガンダの手助け

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社会的に相応の認識をされている肩書を持つ人が、「専門家が思想を持つのは自由。でも、その思想に影響されて自分の専門分野で嘘をついたり誤魔化しをするようになったら、もう専門家としてはおしまいですよ。それはもうただの害悪」的な行動の一つとして、インタビューやレポートの形で、対象本人自身では告知できない、告知力が無い反社な人物の言及を拡散公知させるようなパターンが目立つようになった。

この手法っていくつかのメリットがある。見た目は単なるレポートやインタビューとしての掲載なので、書かれている内容が事実であり真実であり正しいように見えてしまう。「独占インタビュー」とか銘打たれると、語り手がペテン師でも本当の内容だと思ってしまうよね。そしてその内容で何か問題が発生したとしても、書き手は「インタビューしただけだから」と説明すれば、責任を逃れられる。さらにインタビューした相手は自分の同志、利益を同一にするものだから、自分の語りの代弁でもあるし、同志の支援活動にも役立つ。まぁ、ステマ的なインタビュー、プロモーション記事の悪質的なもの。


指摘の話以外にも、例えば「街の声」とか「読者の意見」が良い例。やらせであったり、都合の良い意見を抽出したりというスタイルで、それが全体の代表であるかのように見せてしまう。統計をとっていないのだから、実際には「そういう意見もあるよね」以上の意味は無いのにもかかわらず。

このような構造のお話に気が付くと、これまで似たようなスタイルのインタビュー記事って結構あったよねということになる。色々と注意しなきゃならないよなあ。

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このページは、不破雷蔵が2017年5月23日 07:21に書いた記事です。

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