なりたい職業と、すぐになれるけどご飯を食べていけるか否かは別の職業と

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先日の記事【中高生の思い描く未来、中学男子のなりたい職業の第三位にYouTuber】から派生したお話で。元々の調査では「なりたい職業」としてラインアップされていたわけだけど、指摘されてみれば確かにその通り、「ある程度経験や資格取得をしないとなれない職業」と「誰もが宣言した瞬間からその職についていることになる職業」とがごっちゃになっている。例えば医者は医師試験に合格して独立するかどこかの病院に勤めないとなれない。けど、ゲームクリエイターとかユーチューバーとか文筆業は、なりたいと思ったらその時点でもう自称することは可能。ジャーナリストみたいなものだ(悪魔の実在を信じたくなるような、ゆがんだ微笑で)。

問題なのはその職業の人になった時点であがり、ご飯を食べていけるのか否かという問題。公務員や医者など、その職に就くためにはそれなりのハードルが必要な場合は最初から相応の対価をいただけるけど(だからこそハードルは高い)、宣言しただけで成れる職は、それでご飯を食べられるわけじゃない。狭き門だけど入った後はそれなりに保証されているのか、広き門だけどその後も自分の力で這い上がらないと生きていけないのか、それの違い。

以前も触れたけど、ユーチューバーがあれだけ子供達の間で人気になったのは、従来ならば非常に高いハードルだった芸能界やアイドルの界隈が、すぐに足を踏み入れられるようなものとなったから。あちこちにアプローチをしたりコンテストに参加したり劇団や事務所に入ったり雑誌の投稿に応募して、ようやく不特定多数の目に触れる機会が得られるかも、というものだったのが、ネット環境と動画撮影・編集ができる器材があれば、誰もがとにかくユーチューバーには成れる。自分の映った動画が不特定多数の目に触れられる可能性がある。

一方で、そこから先に進むのは容易でないのはこれまでのアイドル、芸能界界隈と同じ。素質と努力と技術、そして何よりも運が無ければ、ワゴンセールの商品にすらなれない。なので、これらの職業に関しては単になれるかなれないかではなく、ご飯を食べていけるような存在となれるか否かという意味合いまで含んでいると見た方がよいのだろうし、同時に指摘されている通り、他の職種とは異なりスタート地点が異なるってのもしっかりと言及しておく必要があるのだろうな。

まぁ、昔から音楽界隈でもインディーズが似たようなものではあったし、ゲームクリエイターとかプログラマ、文筆家とか絵を描く職業も、昔も今もハードルの低さ、スタート地点は変わらない。そしてインターネットの普及浸透で状況が大きく変わり、ハードルがさらに低くなったのも同じようなものかな、と。

            

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このページは、不破雷蔵が2017年5月 4日 08:01に書いた記事です。

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