官公庁のパワーポイントの資料は「霞が関曼荼羅」だという話

| コメント(0)


これは実物を見れば一目で分かるのだけど、経産省や厚労省などで調査結果や研究発表が行われる際に、概要的な説明のために添付される、パワーポイントによって作成されたチラシのような概要図版が、1ページ、あるいは数ページ程度でぎっしりと図解入りで、しかもそれなりにまとまった形で説明されている図版のことを指す。結局のところ詳細資料に目を通さないと実情は分からないのだけど、実情を分からなくてもいいからざっと知りたいという時には、非常に便利な図......

......なんだけど、見るたびに「作るの大変だよな」という感はある。まるでじぐぞーパズルのようにすき間なく詰められた文字や図版には、一種の芸術美学すら覚えてしまう。そう、あれだ。電車のつり革広告と同じコンセプトなんだな。

そしてそれがいったい何に例えられるかという話で「曼荼羅」ってのは実に分かりやすい表現に違いない。あるいは古代遺跡の壁画。うん、人類が行き着くところってのは結局皆同じなのだな。

で。霞が関、つまり官公庁の資料でその類のをよく見かけるから「霞が関曼荼羅」。何となく納得は行く。


一方で講演をする側からすれば、曼荼羅、もといパワーポイントでの資料を創るのは難儀する。実講演上で解説するために映し出すものと、参加者の手元に渡す資料は同じ方が手間がかからなくてよいけど、口頭で説明するときの補足資料としてのものと、手元に残しておくものとでは、利用スタイルが異なるので、同じではマズいこともある。まぁ、そこまで考えて資料を作る人は少数だけど。

特に曼荼羅を創るとなると、講演時に使うものから足し引きしてってのは難しく、一から作り直す必要がある。まぁ、官公庁の場合はともかく、それ以外の場合では講演用の資料をそのまま配布すればいいような気もするけどね。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2017年3月28日 07:12に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「スタバのカップへのオーダー手書きがプリントシールになるという話」です。

次の記事は「特定情報付きのリアルタイム実況ツイートは楽しいけれどひかえた方が良いという話」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30