日米中韓の高校生の比較調査結果、日本はちょっと他と違う的な

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日本の高校生が受けている授業は米国、中国、韓国に比べて受け身的で、生徒はきちんとノートを取る一方、居眠りをする割合も高く、グループワークなどへの参加は消極的という調査結果を、国立青少年教育振興機構が13日に発表した。

今件調査は不定期に国立青少年教育振興機構が行っているもので、今回が2回目......ということで、過去の値である2009年との比較も掲載されている。精査対象としては少々難しいものがあるのだけど、高校生の実情を確認する上では大いに役立つ資料に違いない。

他方、他国との比較としては、覚書というかネタ的なもの以上のものはあまりないかなあという気がする。社会環境や教育システムなどが違いすぎるので、同一の物差しで測ると色々と問題が生じる(この辺りの話はOECDのデータ関連でよくある)。ただ、それを差し引いても、日本の高校生でのパソコン周りの行動性向は低いなあ、と。

他調査ではパソコンが無い環境云々ってのはあまり無いので、むしろあっても使わない、スマホばかりやっているってのが実情ではないかなという感はある。それを確かめる調査項目が無いのは残念だけど。例えば自分の所有している、自分が自由に使えるパソコンはありますか、的な質問とかね。さらにそのパソコンをどの程度使っていますかとか、同じような質問をスマホに対してもやってみるとか。


他方、ネットを使っている人のネットリテラシーとか使いこなし度合いについては、日本の高校生はさほど悪くない、いやむしろ良い(直上のグラフはネガティブな方向性の度合い)。ってことは、パソコン周りのは手掛けてないけど、スマホでばりばりやっているってところになるのかな、という仮説の裏付けにも。


で、日本の高校生は居眠りが多いってのは、「居眠り」の概念の違い、解釈の仕方によるところ以外に、指摘されている通り、周辺環境による可能性も多々ある。居眠りをしているのは日本の高校生が不真面目だから、ではなく、他国と比べて高校生の睡眠時間が少ないからとか、学校外活動で余計に疲れているから、的なものの可能性もある。残念ながら今調査ではそこまでは分からない。なので、トリガーとかネタにはなるけど、この調査結果だけですべてを云々するのはリスクが高いのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2017年3月14日 07:09に書いた記事です。

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