ミスドで一部店舗にキッチンが無い仕様にするという話

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ドーナツ専門店の「ミスタードーナツ」が大規模な構造改革を進めています。消費市場の低迷と慢性的な人手不足に対応するため、キッチンのない店舗の比率を高めます。同社の対応は、日本の消費市場の先行きを見越したものと考えられます。

以前からちらほらと流れてきた話ではあるのだけど、今現在に至るも公式なリリースは確認できないので、「こんな話もあるんだな」程度のものとして色々とネタ盛りを。内部施策のようなものだから、恐らくは年単位での業務報告書で言及されるか、四半期決算短信の解説事項周りで出てくるとは思うのだけど。

で、キッチンを無くしてランニングコストを減らすというのは、一見すると低コスト化の観点では良さげに見える。一方でその仕組みを採用すると「キッチンが無い店舗では在庫の柔軟対応が不可能になる。第一それではコンビニのドーナツとの差異が無くなる」「キッチンが無い店舗の分まで調理を負担する店舗の負担がますます増える」という、色々な問題点が生じる事になる。キッチンが無い店舗ではキッチン周りの従業員は減らせるかもしれないけど、負担が増えるキッチンあり店舗で従業員を増やしたり仕事の負荷に対する割増料金はどう考えているのかな、とか。


恐らくは内部資料では顕著化しているのだろうし、外部資料でも掘り下げていけば一部は確認できるのだろうけど。震災以降特に伸びた外食も、直近2、3年で頭打ち、さらには減退の動きを見せている。コンビニコーヒーも頭打ち、あるいは伸びが鈍くなっている。だからこそ上のように、他社との差異をアピールするような切り口が次々と出てくるようになった。

まぁこれらは多分に、中食に食われているってのが実情。外食で贅沢よりも中食で贅沢。食文化がじわりと変化を続けている。実のところ、震災以降に外食以外に中食もスピードを上げる形で広まってはいるのだけど、外食とのポジションが入れ替わりつつあるって表現した方がいいのかな。

話を戻すと。ミスドのこの施策が事実だとして。短期間ではプラスの結果が出るかもしれないけど、中長期的には上手くいかないと思う。自らの利点を放り投げてしまう、目の前の利益に捕らわれるってのはよくあるミスなんだけどね......それだけ焦っているってことでもあるのだろうけど。

            

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このページは、不破雷蔵が2017年3月14日 06:53に書いた記事です。

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