公的年金の運用益が直近四半期で10.5兆円だったとの話

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公的年金を市場で運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、昨年10~12月期に10兆4973億円の運用益があったと発表した。2001年に自主運用を始めて以来、四半期ベースで過去最高の黒字。世界的な株高となったことが影響した。

中身に関してはGPIFが各種資料を呈しているからそれを確認してもらえばよいとして。年金ってのは長期運用...というよりは永続的運用が前提なので、ごく短期で赤だの黒だのツッコミを入れるのは間違い。長期的に安定して運用できればそれで良く。

ましてや赤の時だけ大騒ぎして、黒の時にはほっかむりとは、「自分は投資のシロウトです」と自白しているのと何ら変わりはなく。今回の四半期で10兆円の益が出ても「すっごーい」でいいし、赤が出ても「がんばろーねー」で良い。本質的な問題が生じていてそれを指摘できるとか、あるいは四半期で半分吹き飛ばしたとかなら話は別だけど。


結局今件だけに限っても、赤が出た時だけ大騒ぎ(しかも明確で正しい理由づけもせずに)している界隈は、「投資を知らないけど騒ぐ材料に使ってます」の札をぺたりと貼りつけても問題は無い。それこそアレだ、GPIFの黒字に関して追及チーム結成式を例のお部屋でやらないのかなあとすら思ったりする。詳細な分析データを提示して「自分達ならこの2倍は益を出せた」とか言って、それが正しいものであれば(後出しじゃんけんではなく)、「すっごーい」と賛美できるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2017年3月 4日 07:35に書いた記事です。

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