お金を分けて管理するという方法論

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これはきわめて基本的な、けれど恐らくは学校では教えてくれない、お金の管理の仕方。保護者が教えてくれると思うのだけど、あるいは保護者自身も知らないかもしれない。財布ってのは手持ちにあるお金、あるいは収入の例え。仕入れは生活費をはじめとした必要不可欠なお金。非消費支出に食費や家賃、光熱費などを加えたものと見ればよいのかな。

手に入ったお金は生活維持に必要不可欠な費用にまず入れて、そこが一杯になる、つまり十分生活維持が可能なお金が確保出来たら、はじめてもう一つの方にいれる。それは余剰金なので、自由に使ってよい。それこそ最初の方に入れて、少し自分の生活の幅を拡大しても良い。

農業ならば最初に種もみを用意し、余ったら収穫として換金しても良いし、自ら消費しても良い。種もみを食うのは言語道断。この辺りの論理を理解していない人が多い。時系列的な継続性の概念が薄いのだろう。あるいは投資における「余剰資金でのみ投資活動は行うこと。生活費に手を付けたらアウト」も同じ。

まぁ意図的に「今後の事など知ったこっちゃない」「足りなくなったらどこかから盗んでくれば、もらってくればいいだろう」的な考えにおぼれている、甘えているケースもあるのだろうけど。漫画などの設定でよく見られる「巨大隕石の来襲で人類があと一週間で滅亡必至となったら、皆が好き放題やって浪費しまくる」ような状況を、日常生活で想定しているわけだ。


4つの財布となるとちょいと難しくなるけど、これも指摘の通り小学生でもわかるレベル。財布じゃなくて封筒でも良い。毎月給金を確認できたら、それを封筒に収める、とかね。あるいは通帳から金額を確認して、分割した金額を計算しておく。比率は自分の自由にしてよいけど、生活費は変更できないから固定だな。生活費を削って欲望のお金に回すと、結局心まで貧しくなる。

投資は今一つピンとこないかもしれない。単純に株式投資をしろという意味ではない。多分に自分自身への投資を意味する。資格取得をしたり、読書をしたり、教養を身に着けるための経験をしたり。これもすべて投資。言葉のニュアンスで忌避する人もいるかもしれないけど「蒔かぬ種は生えぬ」という言葉もありましてね。

お金ってのは時間と様々な価値観という、多次元のベクトルを圧縮した指標。SF風にいうとナノマテリアルみたいなもの。それをどのように有効活用するかは、一人一人の知恵次第。お金周りのトラブルや、社会的問題の話を見聞きするに、このお金に関わる基礎知識がすこーんと抜けている人が多いような気がするのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2017年2月23日 07:54に書いた記事です。

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