(合法)移民と不法移民は別物、法的に問題がある対象を取り締まるのは当然の話なのだけど

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これは米大統領選の最中から報道のされ方として大いに問題ではないかなと思っていた事の一つ。欧州でのどたばたも絡んで、かなりごちゃごちゃにされている。移民と難民、不法移民と合法移民。この辺りをあえてかき混ぜて区別せずに伝える事で、問題の本質をぼやけさせている感は強い。

指摘の通り、法は守られるのが前提で、守るために法はある。社会の秩序を維持し、多数にとってプラスとなるような仕組みが法であり、だからこそ皆は法を(自分に多少の不利益、制限はあったとしても)守る必要が生じる。そして守らない場合は罰則が与えられる。

その法を破った対象は法に基づいた対応が成される。当たり前の話であり、それがいかがわしいことのような表現がされるのはどうなんだろうか、という話。


海外での文章では多分に「不法移民」を「unauthorized immigrants」と表現しているけど、これ直訳すると「不法入国者」とも訳せるのだよね。まぁ、「不法」+「移民」だから「不法移民」に違いは無いのだけど。

以前誰かが使っていたような気がしたけど、これって結局カンニングやわいろによる裏口入学をして入学した大学生が、その悪事がバレた際に大学側はどのような対応をその大学生に成すのか否かって問題なんだよね。正規の方法を用いて入ったわけではないのだから、発覚して確定した時点で退学処分は当然の話。それと同じ。


で......これに絡んでなのか、米国民間調査機関のPewResearchでは先日、不法移民(不法入国者)に関する調査結果の分析の記事が掲載された。完全な形での掌握ではないので多分に取りこぼしはあるのだろうけど、多くは大都市圏にて確認できる。不法入国した理由が経済的な面によるところが大きいってことを考えれば、職を得やすいであろう大都市に足を運ぶのは当然の結果ではあるのだけど。

そしてこの地域って、以前も紹介した、州別の支持政党周りと大いにかぶったりする。都市部と地方の仕切り分けに近くなるから、当然といえばそれまでなのだけど。


色々と中途半端に伝えられている大統領令の件も合わせ、結局のところは今件不法移民(不法入国者)もまた、政党間に代表される主張の違いに絡んだ話でしかないのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2017年2月14日 08:02に書いた記事です。

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