デジタルギャップが抽象概念に飛躍し、象形文字となるとき

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大元のツイートはいくつか存在するし、ニュアンス的に悪意の含む晒し的な文面のものもあったので省略するけど、要はスマホのアプリアイコンにある「通話」のデザインが、固定電話の受話器の形をしていることに関して、それを知らない人が「このマークって何を意味しているのだろう」と不思議がっているとの話。以前にも何度か取り上げた、加速度的に進むデジタル方面の技術進化で、利用されるツールの世代変化が急激に進み、世代間の意思疎通が難しくなっているというところ。記録を意味する「セーブ」のアイコンがフロッピーディスクの形状をしており、それを知らない人が多分にいるのと同じ。

で、時代が進み旧世代のツールを模したアイコンを使うのは、アイコンそのものの存在意義としてはどうなんだろうという指摘も当然ある。自動車専用道路のアイコンが馬車だったり、鉄道駅のマークが蒸気機関車だと「わけがわからないよ」となるかもしれない。

他方、指摘されている通り、時代のギャップが大きすぎると逆に、それが「かつて存在したものの抽象化したアイコン」ではなく、「概念としての挙動そのもののアイコン」となりうるという可能性がある。「昔のものだからもう今は使われていない」ではなく、「その行為そのものを概念化した形」として存在し続けるというもの。この発想は無かったし、指摘されてみれば確かにそのようなものも少なからずあるのだろう。......ああ、これって結局象形文字と同じだ。

ただしその場合、元々それが何を意味していたのか、どのように使われていたのかまでを、しっかりと記録しておく必要も欠かせない。それをやっておかないと、さらに時代が進んで「このマークってこの行為を意味するものなんだけど、元々どんなものだったのだろう」ってのが分からなくなってしまうからね。

            

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このページは、不破雷蔵が2017年1月30日 07:30に書いた記事です。

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