米大統領選挙前後のごたごた感はリベラル層の「こんな世界は認めない」が一因では

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スケジュールがタイト過ぎてギャラップやPewResearchなどの海外調査機関のデータをほとんどチェックできない時期があったのだけど、その時期になされた、特に大統領選挙やメディア周りのあれこれを掘り返していると、今の米国の混乱の要因が何となくつかめてくる。やはり早くからチェックを入れておけばよかったかな......とは後悔先立たず。

まずこれはギャラップ社のメディアに対する定点観測結果のお試し的な外部報告レポート。経年調査の詳細データは会員登録をしないと見れないようで、それは「不特定多数が容易にアクセスできるデータを元にあれこれする」の当方の基本方針に反するからパス。なので、この部分は2013年時点のが最新。

それを見ても、ニュースメディア、例えば新聞やテレビのようなマスメディアに感じるバイアス感としては、リベラルすぎるとの印象を持つ人が半数近く、丁度よいは36%。多分にリベラル寄りになっていて、ちょっとアレだよねとの印象。

興味深いのは、元々民主党はリベラル主義、共和党は保守主義的傾向が強いのだけど、民主党支持者は「大よそ中庸だよね」と感じているのに対し、共和党支持者は「メディアはリベラルに片寄りすぎている」と多分の人が感じていること。また、リベラル意識を持つ人が中庸だとの認識なのに対し、保守的な人はリベラルすぎだとの意識を持っている。さらに中庸意識の人でも、メディアのリベラル寄りな傾向が強いとの印象。

これらの傾向はおそらく現在でも大きな変化は無い......というかむしろそれぞれ極端化している可能性も多々ある。


もう一つ。こちらは今年の1月3日に発表されたばかりのデータ。最新分は2016年とあるけど、月日までは非開示。回答者自身がリベラルか保守か中道かを答えてもらったもの。経年的にはリベラルが漸増で、中道や保守は漸減。ただ、全体としてはまだ保守が最大で中道がそれに続く。


支持政党別。民主党内は詳細な属性別データまで開示されている。元々リベラルは民主党、保守は共和党を好む傾向があるのだけど、少なくとも民主党内ではリベラルの先鋭化、多数化が顕著な状態にある。白人や女性、高学歴にその傾向が著しい......って、なんとなく昨今の反トランプ運動の旗振りをする界隈と重なるのだよね。

と、ここまでデータを見ると、タイトルにある通り「米大統領選挙前後のごたごた感はリベラル層の「こんな世界は認めない」が要因では」と思ってしまうわけだ。米大手メディアはこぞって反トランプ・クリントン支持を表明したけど、その旗を降ろしたとはいつ言ったかな? 今の報道はその姿勢を継続しているわけでは無いと、どこの誰が確証できるかな。

PewResearchでも大統領選挙前後に、類似調査をいくつか実施している。それも合わせて精査すると、大統領選挙のあれこれや、今の「分割」云々の話の実情も見えてくるかもしれない。

            

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このページは、不破雷蔵が2017年1月25日 07:42に書いた記事です。

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