都内タクシーの初乗りが約1キロ410円に引き下げ

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30日から東京の都心部などでタクシーの初乗り運賃が410円になります。対象は東京23区と東京・武蔵野市、それに東京・三鷹市です。この地域でタクシーに乗ると、約1.7キロまではこれまでより安く利用できます。そして、約6.5キロまでは距離によって安い場合と高い場合があり、それより距離が長いとこれまでより運賃が高くなります。

昨年から一部地域で実証実験が行われていた、東京都内におけるタクシーの初乗り料金の区分変更の話。これが本格的に導入される形となった。具体的には2キロまでが730円だったのが、1.052キロまで410円に。それ以上は逐次加算されていくので、距離によってはむしろこれまでより割高になることもある。

実証実験の時から「近辺への身近な利用ができるように、利用ハードルを下げる」との趣旨であり、悪い話ではないと思うのだけど、これまで近辺の輸送で最低料金の客が多かったタクシーにとっては都合の悪い話となる。協会全体として決めた話なのだから、賛否両論はあったとしても従うのが当然ではある......はずなのだけど、テレ朝の記事では平常運転というか、否定的な話が記事の結構な割合を占めている。まぁ、そういうことなんだろう。

個人的に問題視しているのは、本家サイトの【60年近くに渡るバス・タクシー初乗り料金の推移をグラフ化してみる】。またもや連続性が途絶えてしまうことになる。「小売物価統計調査」でどのように収録されるのか、タクシー協会の公開値も合わせ、再検証が必要になるなあ、と頭の抱えどころ。まぁ、距離が半分に減っても初乗りには違いないのだから、素直に410円と書き換えて、グラフに注記をするのが一番なのだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2017年1月31日 06:54に書いた記事です。

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