「ホームページのキャッチフレーズを創る在宅ワークができるよ」との甘い誘い

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消費者庁によりますと、ウェブサイトのキャッチフレーズや文章を作成するだけで空き時間に副業ができるなどと、ホームページ上で在宅ワークの提供をうたう事業者に関する相談が、去年12月から各地の消費生活センターなどに相次いで寄せられています。


消費者庁が調べたところ、希望者に研修を受けさせたうえで、契約時になって突然、ホームページの作成のために初期費用がかかるなどとしておよそ50万円を請求し、「仕事を始めればすぐに回収できる、返金保証もしている」などと言って支払わせていた事業者が、2つあったということです。

しかし、実際に仕事を始めてもほとんど報酬は得られず、返金にも応じることはなく、次第に連絡が取れなくなったということです。


「世間で話題に登っている、多くの人に周知されているキーワードを使う」「最初に初期投資が必要だけど、それを果たせばたくさん仕事を発注するし力量もつくからすぐに回収できるし、返金も受け付ける」「初期投資としてそれなりの多額を振り込ませ、適当な作業をやらせ、そのあとは半ば以上放置をしてしまう。下手をすると連絡が取れなくなる」。今件はウェブサイト向けのキャッチフレーズの作成、いわばコピーライターみたいなものを養成して仕事を云々ってパターンだけど、実のところこの様式は昔からのもので、今回はたまたまキャッチコピーが対象となっただけに過ぎない。

消費者庁のリリースにも記載されている、あるいは暗に示しているけれど、この類の詐欺的商法はある程度のテンプレート、作業様式ってのがあって、それに流行りのネタを埋め込むだけでできる、悪い表現ではあるけど、お気軽なビジネスに違いなく。

この類の話は、電子メールのフィルタ設定を甘めにしておくと、日本語のスパムメールで山ほど目に留めることができる。携帯やスマホでは直接クリックで云々っていう詐称メールが多いけど、パソコン向けのメールだとこの類の気軽に稼げるとか、自宅で毎週が給料日とか、趣味が仕事に的な話が山ほどやってくるのだな。文面的に中堅層から高齢層をターゲットにしていると思われるものも出てきているので、闇は深いなあ、と。

しかも電話でのアプローチと比べ、電子メールなどなら網は極めて安価にハイスピードで多数に投げることができる。詐欺を成す側にしてみれば、ネットは良い環境に違いなく。

ツイートでもちらりと触れているけど、この類の勧誘商法は何も素材作成云々に限った話ではない。セミナーの類も絡めたものも多々存在する。消耗しないように、要注意。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月24日 07:51に書いた記事です。

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