陛下のたぬきに関わる論文から分かる、「何の役に立つのか、どのように役に立つのか」との報道の質問の本質

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先日のノーベル賞受賞周りでいつものごとく「その研究、発見は何の役に立つのか、どのうに役に立つのか」との質問が投げかけられ、色々と大喜利状態となったり、科学研究への軽視感が再確認されたり、報道の質の良さが知らしめられたりしたけれど。その直後に陛下のご共著による「タヌキの食性」なる論文が掲載され、話題を呼んでいる。ネット上からも確認でき、ガセネタの類ではないことも立証済み。

で、陛下そのものがインタビューに答えているわけではないのだけど、報道界隈からは今件研究に関して、これがどのように役に立つのかなどといった、他の研究者・発表に向けられた質問は見受けられない。

......ということは、報道界隈ではその類の質問が、当事者はもちろん関連する業界に対すして多分に不愉快さを覚えるもの、失礼、無礼であることを認識しており、その上で質問する・しないのを判断していることになる。

雰囲気的には実名報道に関わる態度姿勢と似たような感もある。視聴者・読者視線とか言い出すかもしれないけど、その読者ってどこにいるのか、どれほどいるのか、リサーチはしたのかとの疑問もわいてくる。それに仮に顧客たる視聴者などが求めていれば何をやってもよいのか、という問題も出てくるだろう。

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このページは、不破雷蔵が2016年10月 8日 07:03に書いた記事です。

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