新報道2001による「豊洲市場の柱のかたむき」報道と、「反省だけなら猿にもできる」その反省すらできない現状と

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また、VTRでは、提供写真をそのまま使ったが、スタジオでは「右側の柱を垂直に合わせたため、左側の柱の傾きが結果として強調されることになった」と写真の回転も認めた。

「一連の報道により、誤解を招いたことを真摯に受け止めます」

こう述べたが、謝罪はなかった。「報告」は約1分半で終わった。


先日話題に登った、フジテレビの報道(?!)番組「新報道2001」における、豊洲市場の柱が曲がってるじゃん報道と、その後の各方面からのツッコミや都や議員による現地取材で「全然曲がってないじゃん」との反論、そしてそれを受けての報告報道。詳細は記事にある通りだけど、ろくすっぽ精査をしていなかった、さらに「柱がかたむいている」との仮説を強調するために画像の加工までしていたことを暴露。その上で「間違ってました、ごめんなさい」ではなく「誤解を受けたかもしれないね、真剣にそのことは認識するよ」とのみ語り、間違いを認めず、謝罪もない状態でさくっと幕引き。

一部では今件に関して「テレビ局はだまされただけ」との指摘もあったけれど、仮説を肯定するために画像加工を成した以上、だまされたというよりはだました側、それに加担した側と見た方が妥当。これは立派にBPO案件どころか、ガセ情報と自覚した上で風評被害に公共の電波を用いたわけで、損害賠償事案としてもおかしくはない。豊洲関係者、なんなら都自身が訴えても良いレベル。公共機関に関して嘘の報道をし、信頼性を毀損したのだから。

先の熊本大地震の時に、海外のライオンが屋外にいる写真をアップして「あの地震でライオンがおりから逃げた」とツイートして、業務妨害で捕まった件があった。構造的にはあれと同じ。しかも今件は画像を恣意的に加工し、公共の電波を用いたのだから、より悪質。制作プロダクションが云々というのも通用しない。テレビ局自身のチェック機能が働いていないことを意味し、管理不行き届きの点で問題となる。

まぁBPOに関してはまだ記憶に新しいSMAP問題で、いまや有名無実どころか張りぼて的な存在であることが確定しているので、あてにはならないのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2016年10月11日 07:02に書いた記事です。

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