「議事進行を妨害する」を理由に禁止することの危険性

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先日のスタンディングオベーションが、7年前の挙動の際には何の文句も無かったのにも関わらず、今回は問題だ異様だ北朝鮮みたいだなどと突っ込みが入り、「議事進行を妨害する」からとの理由で今後は禁止するとの話が出ている。主に報道や野党の反発によるものとのことだけど、これって結構危険な気がするのは当方だけだろうか。

「議事進行を妨害する」。非常に心地よい大義名分で、だれもが反対できない内容ではあるけれど、この理由で行動禁止の措置をとることが肯定されてしまうと、今後他のいかなる「議事進行を妨害する」と判断されうる行為に対しても、同様の足かせが発生しうる。指摘している通り、プラカード的なものの持ち上げと共に大騒ぎする行為、「女性の壁」と称して議会内に入ることを妨害する行為。それこそ牛歩戦術的なものも、席から立って歩き出すこともできなくなる。プラカードは事前に準備が必要だから突発的なものとはなりえないし、「女性の壁」も前日に集まって計画を練っていたことは自らが公知している。

屁理屈だとの反論をする人もいるだろう。では、「議事進行を妨害する」から規制すると、規制をしなくてもよい、その境界線をどのように見極めるのか。気に食わないかそうでないかなどといった、あいまいなものでは許されるはずもない。

「議事進行を妨害するから禁止」。この理屈を通してしまうのは、非常に危うい話なのだけど。禁止とその場で禁じて、それに従わない場合は議長権限などで退席を促される可能性だってある。そのような事を可能にしてしまったのは、今回「議事進行を妨害する」との理由で反発した人たちのご意見。どれほどの人が理解されているのか。

それこそ、某党お得意の「審議拒否」も、ダイレクトに議事進行を妨害するから禁止しなきゃ、ね。

            

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このページは、不破雷蔵が2016年9月29日 07:26に書いた記事です。

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