自前の技術を他人に教えてあげるということ

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創作業の場合は多分にケースバイケースで、さらに技術に関してはマニュアル化、テンプレート化が難しい部分もあるので、一概には言い切れないのだけど、指摘されている「自分がオンリーワン過ぎると、過負荷が生じてしまうので、自分のコピーを作る」ってのは多分に的を射ている。

この発想は小規模ビジネスのガイドブックでもよく語られている話。自分のコピーを作って、コピーでも可能な作業はどんどんコピーに投げてしまう。そしてマスターとなる自分自身にしかできない事に集中することで、組織全体の生産量を底上げし、規模を大きくしていく。アシスタントを抱えている漫画家先生もスタイル的には同じかな。


また、全体の底上げをするって発想も大切。底上げが成されれば市場が広がる。市場が大きくなればお金の周りも良くなるし、さまざまな技術や可能性が生み出されていく。自分が思いもつかなかったような発想が生み出されることもあるし、そうなれば自身もステップアップを果たす事が出来る。

ただ、繰り返しになるけど、技術の提供は多種多様なケースがあるので、一概に「フルオープン化でオッケー」とも「完全黙秘、秘密第一主義がベスト」というわけでもない。中には技術を提供したらそれを自らが考えたかのように主張してきたり、自前の食い扶持まで荒らしてくるような暴れ方をしてくる手合いもある。自分の周辺、直接サポートしてくれるような相手(例えば漫画家のアシスタントとか、職場の後輩とか)には、相応の提供をして、それ以外の場合には、何らかのガイドライン的なものを設けておくってのも、一つの考え方だろうね。

職人が手工業で良いものを創っていたら、それのCADデータ化を勧めてくる大手の人が居て、その試作データを盗んで量産化して職人を追い詰めた的な話は、作品としてはよくあるパターン。そしてCADでは反映できない細かい部分がネックになっていて、量産化したものは元々の商品よりもスペックが落ちていたというオチもある(金型の盗難ってのはリアルでもよく聞く話)......のだけど、昨今では「スペックが落ちていても安ければ良い」的な発想も多分にあるので、始末が悪かったりもする。とかく世の中は難しい。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年6月 7日 08:00に書いた記事です。

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