「Twitter、有料化の予定は「ない」」とのツイートがニュースになった件

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Twitterが有料化する――定期的に流れるこんなうわさに対して、Twitter Japanの公式アカウントが5月4日、「他の方のご迷惑ですので、おやめください」と諭した。有料化の予定は「ない」としているが、ユーザーからはTwitterの経営状態を心配する声もあがっている。

今件記事では「これをまとめた「R25」の5月3日付けの記事が拡散し」とありますが、正確にはその記事をさらに複数のまとめサイトが記事に関するコメントと共に絡め、さらに噂の熱量を上げる形となっています。

ツイッター社の累積赤字は直近2016年3月末時点で21億7320万8000ドル(約2327億円、1ドル107.08円で換算)と相当な額に登っています。売上に対する営業利益の度合い(儲けの効率)は直近2015年分でマイナス20.3%と、創業や上場時点と比べると改善はしていますが、今なお売り上げを上げれば上げるほど損失がかさむ状態です。

ツイッターでは利益の確保部分で選択肢が少ないように思われます。YouTubeの広告無し視聴ができる有料サービス「YouTube Red」のような仕組みの構築も必要かもしれません。


先日ちょいと触れたツイッターの有料化周りのガセネタに公式アカウントが反応した件。その動向をねとらぼが記事として取り上げ、それがさらにヤフーに転送されてコメントができる状態となったのでコメントしたのだけど......文字量が足りずにちょいと中途な感じになってしまった。

無料で客を集めてスケールメリットを確保した上で、それを使いたいビジネスサイドに向けてお金稼ぎをするとか、大量の利用者に対して有料の選択肢を与えるってのが、昨今のネット界隈のビジネスモデルの一つ。相応の対価を支払ってくれる特定少数に対するアプローチの手口もありなんだろうけど、このタイプのサービスには向いていない。


アマゾンも単年黒字化を果たすのに8年かかっている。ツイッターもそれぐらいは必要じゃないかなあと思うのだけど、困ったことにビジネスの広がりがアマゾンと比べるとあまりにも狭すぎるのだよね。以前ちょいと取り上げた、ツイッター経由で政治家への献金ができる云々といったサービスのように、低いハードルで使えるインフラ系サービスのメリットを活かせる、多少の手数料を支払っても使いたいと思う価値あるサービスを提供していけばいいような気がするのだけどね。

たとえばゲームアプリのガチャは、一部の熱狂的な利用者がばりばり課金している。あの辺りの仕組みも参考にしてみるのも良いかなあ、とかね。

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このページは、不破雷蔵が2016年5月 7日 07:51に書いた記事です。

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