ネットで情報の蓄積と検索は容易になったけれど、修正が必要な情報も増えていく

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インターネットは情報の蓄積を容易にしていく。物理的な専有がほぼ無くなるので、いくらでも情報をぶち込み保全できる。インデックス化して、いやしなくとも検索を行えば過去の情報は容易に取得し精査が可能になる。これはこれで便利ではあるのだけど。

以前「溜め込んで精査対象となる情報が増えると、逆に全体が雑多となって精査対象となる情報は少なくなってしまう」的な話をしたことがある。外付けハードディスクに自分で撮影した写真を数万枚のレベルで収めておくと、いつどこでどのような写真を撮ったのか、覚えているなんてのはほぼ不可能。日付と場所と具体的な撮影対象を紐付けしても、何を撮ったのか覚えていなければ検索のしようがないし、検索ワードも変わってしまう可能性がある。

さらに指摘の通り、情報が次々に蓄積されていくにつれ、その情報がいつの場面のもので、それが事実だったか否かが精査しにくくなってしまう。「ファイル更新日時は分かるとしても、それだけでは内容の書かれた日時までは分かりません」とはあるけれど、さらに内容が書かれた時間が分っていたとしても、それが正しいか否かの検証までは出来ない。「普通郵便の料金は30年前は7円だったんだよ」と言われても、すぐにその是非をチェックできるかな、というところ(正解は1966年から1972年までの間であり、30年前では無い)。


そしてネット上の情報は累乗的に増えていく。利用者が増加しているのだから書き手も増えるし、さらに記録手法が多様化するのだから当然の話。でもその情報が正しいのか否か、どこまで精査ができるだろうか。そしてデザインがへっぽこでもその内容が間違っているとは言えないわけで、見た目で情報の正誤を見極めるのも難しい。

この「昔の情報が正しいのか否か、精査が難しくなっている」ってのは、実はすでに動画や画像で顕著化している。実態を知っている、その方面である程度詳しい人は一目でコラであると分かっても、多くの人には事実のように見えてしまう、ネタとして創られた映像がいつの間にか事実のように広まっている、そんなことも珍しくなくなった。

ジャンク的、ノイズな情報は今後もますます増加していく。情報化社会とはいうけれど、その情報の波にさらわれてアップアップする時代ってのが実情なのかもしれない。そしてだからこそ、権威にすがりたくなり、逆にその権威を悪用してさらなるノイズをまき散らす筋も闊歩するようになっているのだろうな。

            

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このページは、不破雷蔵が2016年5月25日 07:26に書いた記事です。

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