子供が点滴をこわがる時に頼りになる存在

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先日Facebookで入院して患者認識バンドをつけている人の話を目にし、そこから自分が入院していた時の事を想起し、さらに連想で点滴をしたときの事を思い出したので、それつながりで。

点滴そのものは入院前に一度極度の体調不良&喘息の発作発生で病院に担ぎ込まれた時に応急措置としてしてもらったのが初めてなんだけど(ちなみにその時はその点滴を打たれながら寝ていたらすっかり治った)、入院時は何度となく点滴を打たれることになった。一度でも打った事がある人なら分かるのだけど、物凄い違和感を覚えるのだよね。

自分の体に長時間物理的な他の物体が差し込まれ、そこから継続的に何かが注ぎ込まれる。刺された部分には何か奇妙な違和感と、冷たさを覚えさせられる。まるで自分が何らかの改造を受けているような錯覚と、心理の奥底から沸き上がる拒否反応。自分の体を立て直すための措置であることは理解できても、やはり慣れるようなものでは無い。

ましてや分別もまだはっきりしない、治療の概念もよく頭の中で構築できていない子供となれば、その恐怖はなおさら。自分の手などに刺されている点滴部分にどうしても目が行ってしまい、そのたびに怖さを覚える。とても分かる。

目をやった時に、自分の手にあるものが何か不気味な手を包み込むもの、そして得体のしれないホースだけでなく、自分が好きなキャラクタだったら、どれほどまでに子供の心は救われるだろう。大人から見れば子供だましと鼻で笑うかもしれないけれど、それでいい。子供自身が満足し、気持ちの安らぎの手助けとなるのなら。

海外の子供向けの病室や専用機器での治療・検査室などでは、子供がいだく恐怖心を少しでも和らげるために、例えば水族館のようなビジュアルにするなどの工夫をするところもある。そこまでは相応のリソースが必要なのですぐに導入というのは難しいだろうけど、看護師さんなどのスキルの一つとして、絵心ってのもあると良いかもしれないな、と思わせる話には違いない。シールを貼れば、と思ったけれど、包帯の上からシールってのはちょっとアレだしねえ。

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このページは、不破雷蔵が2016年5月15日 06:45に書いた記事です。

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