「短時間でできるなら対価は安くていいよね」って結局「時間をかけないと成果を認めない」の裏返しだよね

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今件は漫画家先生によるアシスタント側の報酬に係わるお話だけど、クリエイター系のお仕事を中心に何かモノを創る系のビジネスでは往々に、短時間で作業をやり終えると、報酬対価も安くて構わないとする考えが多分にある。歩合制ではなく時間給的に考えてしまっているのだろうし、実際時間給の場合では「技術を上げて同じ成果を短時間で仕上げると、逆に対価の割は悪くなる」というおかしな話となる。

それが契約の内容だからといわれればそれまでだけど、創り手側のモチベーションは上がらず、逆にわざと手を抜く形で時間をかけたように見せてしまうことになりかねない。

これって以前言及したこともある、「作業時間が5分しかなかったとしても、それを成し遂げるための蓄積は何年、何十年にも及ぶ」ってのと同じなんだろう。

無論クライアント側は、同じ対価でより大きな成果を挙げた方が、効率はよくなる。受け手側が同じ時間で同じものを2倍つくれば、それだけ利益は大きくなる。ただ、自分の都合ばかりを優先していると、技術を上げた受け手、創り手側は、もっと自分を評価してくれる場所に作業場を移動してしまう。結局のところ報酬ってのは、創り手側への評価の指標の一つだからね。


品質が同等なら時間を短縮できればより高い対価ってのは当然の話。言葉通り、鉄道の特急料金が良い例。クライアント側は商品そのものの受取りに加え、時間の短縮という掛け替えの無い実利も得ているのだから(それを求めていないのなら話はともかく)。

まあ実際のところ、歩合給と時間給の設定は、仕事の発注側も受注側も難しいところがある。状況の変化に対し、美味しいところを独り占めしようとすると、相手がそれに気が付いた時にそっぽを向かれてしまう可能性がある。それ位は知っておいた方がいい。

            

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このページは、不破雷蔵が2016年5月 5日 06:56に書いた記事です。

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