受動喫煙が原因で年間1万5000人が亡くなるとの報道

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受動喫煙の影響で死亡する人が、年間1万5,000人と推計されることがわかった。


厚生労働省の研究班の調査によると、非喫煙者で、家族や職場の同僚が喫煙している場合、受動喫煙が原因で死亡する人は、年間1万5,000人と推計されるという。前回、2010年の調査では、6800人と推定されていたが、今回の調査で、倍増したことになる。


5月31日が世界禁煙デーに当たることから、多様なたばこ関連の報道が一斉になされている。いくつかかいつまで紹介するうちの一つがこちら。5年前の前回調査では6800人だったのががっつりと増えて、なにこれということで報じられた記事を読んでみると、喫煙で因果関係があるとされる死亡リスクのある病症の認定数が増えたことによるとの話。

で、どのような計算式が使われたのかとか詳しい話を見てみたいなと思ったのだけど、一次資料がない。他の報道でも「30日までに分かった」的な、ちょっと微妙な言い回しでいつ発表されたのかの明記が無い。厚労省のサイトや関連サイト(国立がん研究センターなど)にも確認ができない。前回の6800人云々ってのは見つかったのだけどね。医療関係のリリースで、報道のみに先行展開ってケースはあまりないからねえ......。


で、こんな指摘もあるけれど、恐らくはそれが正解ではないかな、と。話の内容そのものはニュース性が高いので厚労省なりがんセンターでしっかりと流すはずだけど、それが無い。ってことは、今日の世界禁煙デーに合わせて先行しての「ちょっとだけよ」的なネタを流したものかと。

注意しなければならないのは、この類の「一次ソースが精査出来ない」報道。ソースを持ち込んだ側、報道する側の意図が多分に盛り込まれたとしても、それを確認することが不可能になるんだよね。実際、5年前の「6800人」に関しても、その計算方法について雑すぎるとか、解釈について多様な論評が挙がっている。また今件報道では「受動喫煙だけで年間1.5万人が命を落とす」と読めてしまうけど、実際にはトリガーの一つに過ぎないとした方が道理は通る。

受動喫煙そのものは由々しき問題には違いないけれど、だからといって如何なる伝え方をしても良いというわけではない。まずは、正式なリリースの展開を待ちたいところではある。

            

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このページは、不破雷蔵が2016年5月31日 07:04に書いた記事です。

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