高校生の「就職率」がバブル期の半分だという話

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具体的なツイートの引用は避けるけれど。先日から当方の本家サイトのセルフサーチに上記のような主張のものが相次ぎみられるようになった。きっかけはといえば先日発表された、高校生の就職率がバブル期並みになったという報道。でも違うよ、バブル期の半分程度だよ、ということで、その主張に当方のサイトが使われていた次第。うーん、ちゃんと読んでない。

確かに上記の記事にある就職率そのものはバブル期の半分。しかしこの値は「卒業者に占める就職者の占める割合」で、「その年齢・学校区分における就職希望者に占める、就職実現者の割合」では無い。バブル期と比べて高卒で就職する人が減り、大学に進学する人が増えているため、上記記事で挙げられている「高卒者に占める、進学せずに就職する人の割合」は半分程度になっている次第。


本文中にもちゃんと「本文にも「中卒者、高卒者は多分に上の学校種類への進学を望むため、就職率は低い」と説明してあるのだけど、そこまで目を通してはもらえなかったようだ。未だに公式リツイートされているのを見ると、ちょっと胸が痛む。

今年該当記事を更新する際には、記事タイトルも合わせもう少し細かく、詳しく説明した方がいいのかもしれないな。「就職率(進学せずに就職する人の割合)をグラフ化してみる」のように。ちょっと長くなるけど。

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このページは、不破雷蔵が2016年2月14日 07:32に書いた記事です。

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