「デートDV」なる言葉と、男性から女性に限った話では無いという事実と

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大阪府の高校生グループが府内の約1000人の中高生に「デートDV」に関する調査をしたところ、男子生徒の3割以上が「(彼女から)暴言や暴力を受けて傷ついた」経験があることが分かった。女子生徒が「(彼から)暴力を受けた」割合は12%で、男子の半分以下。交際相手に「暴言が嫌と言えない」割合も、男子(30%)が女子(22%)を上回った。

先日ツイッターのタイムライン上を賑わせたキーワードで気になった事案を。元記事は毎日新聞のもののみで、一次ソースとなる「大阪府の高校生グループが府内の約1000人の中高生に「デートDV」に関する調査」なるものの資料が現時点では見つからず、その内容の詳しい精査が出来ないので、確認ができたら中身について精査をしようかなと思いつつ。

子供の成長は女性が先行するってのは実体験や数々のデータが裏付けていることもあり、成長観点で有利に立つ女性が、男性に対して攻撃的になる可能性は十分考えられる。結果としてこのような結論が出るのも容易に想像ができる。直接的被害以外では個人の受け止め方で判断に違いが出て来るけれど、「お金の要求」「暴力」などは判断云々以前の問題でしかない。

で、「デートDV」って何だろう。あまり聞いた言葉では無い。


一次資料を探している際に見つけたのが、この大阪府の資料。恋人同士の間で起こる暴力をデートDVと呼ぶのだそうな。わざわざ区別しなくても良いと思うのだけど。そして直接的な暴力行為だけでなく、各種拘束行為や行動の不当制限の強制もまた、該当するのだそうで。

で、「男性が萎縮して自分の被害を語らない」ことに嫌疑を投げる筋もあるのだけど、高校生周りの件も容易に想像できるし(これは一次資料が確認できないと精査は不可能。ただし、ベネッセの過去の関連資料を探れば、類似案件は出てきそう)、大人に対する類似調査でも、やはり女性より男性の方が第三者への語りをしていないことが明らかになっている。


恐らくは男女とも、もう少し値は上乗せされるんじゃないかな。匿名の調査でもやっぱり怖い、本当のことは語れないとする人もいるだろうから。あと男性ならば社会的実情をベースにした矜持とかね。


男性から女性に向けた威圧の話は話題に登ることがしばしばあるけれど、逆はあまり無い。下手をするとそれがオールマイティカードとなり、実体として逆に男性が女性から同じような行為を受けても世間からは相手にされないこともある。「そんなのごく少数で誤差の範囲でしかない」との認識もあるかもしれないけれど、実体としてはそんな事は無い。今件報道は(やはり本結論は一次ソース待ちになるけれど)学生界隈でもその実体が明らかになったという次第。

本当に男女平等を求めるのなら、この点にまで踏み込む必要がある。それに目をつむっているのでは、「男女平等」という聞こえの良い大義名分を悪用した、自分の権益拡大のための行為でしかないのだけれどね。

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このページは、不破雷蔵が2016年2月 9日 08:09に書いた記事です。

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