寒さと共に増えるのはお風呂の中での溺死事故

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おととし、家庭で入浴中に溺死した人がおよそ5000人に上り、このうち9割が高齢者だったことがわかりました。消費者庁は、冬場に事故が多発しているとして、注意を呼びかけています。


消費者庁によりますと、2014年の家庭の浴槽での溺死者数は4866人で、このうち9割が65歳以上の高齢者でした。10年前に比べておよそ1.7倍に増加しています。


寒さが厳しい冬になると、入浴の機会が増えるけれど、同時にお風呂の中と外、例えば脱衣所との間の気温差が著しくなる。また、浴室内でもお風呂の中と外での温度差が結構ある場合、急激な温度変化で血圧が変動し、卒倒、気絶、それがトリガーとなり溺死してしまったり、頭部を打ちつけて昏倒なんて事例は珍しくない。

風呂に入る時には風呂桶のフタをあらかじめあけておき、浴室内の温度を高めておくとか、脱衣所に小型のヒーターなどを設置して裸で行き来する事になる浴室と脱衣所の温度差を広げないようにするとか、色々と工夫を凝らしておかないと、体調の変化に弱い弱者には、ヤバい話となる。うん、室内だからと油断していると、今そこにある危機状態。いやマジで。風呂上りに立ちくらみとかを経験したことがある人は要注意。

家庭内での入浴中溺死に関しては、東京消防庁の発表資料を基にした記事を本家で【冬場に増える入浴中の「おぼれ」事故に注意(2013年)(最新)】にて紹介済み。2年間データの更新が無かったので、そろそろ新しい情報が盛り込まれたリリースが出てほしいなあとは思ったりする。

引用元の記事、及び消費者庁の資料を見比べれば分かると思うのだけど、「65歳以上では10年前に比べて1.7倍に増加」ってのは、何も入浴前後のリスクが増大したわけじゃない。この世代の絶対人数の増加に加え、一人身高齢世帯比率の増加(家族で暮らしていれば他人に発見されて死亡リスクは下がる)、そして何よりも高齢者のうちより高齢者が増えているのが要因。

グラフを見れば分かるけど、確かに65歳以上が多分を占めているけど、ピークは75歳から84歳層。同じ65歳以上でも、よりリスクが体現化しやすい年齢階層が増えたのが、1.7倍に増えた主要因。本来報道でもこの辺りまで突っ込んで説明してくれないと、単に風呂が一層危なくなったとの誤認を与えかねないのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月21日 07:04に書いた記事です。

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