読者の感想がネットの海に放たれることで作者は魂をよみがえらせることもある

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先日の【同人活動の継続には「感想」という名のエネルギーが必要】とも結構関係がある話。先の話は同人誌界隈での事例だったけれど、実のところ商業誌の掲載作品でもさほど事情は変わらないということ。インターネットで直に感想をチェックできる機会が無かったころは、精々自分の現実における周辺界隈で耳をすませて反応があれば超ラッキー位な話。編集担当からは読者アンケートの順位や読者ハガキの感想をまとめてもらうこともあるけれど、投稿ハードルが高いこともあり数は限定的なものとなり、しかも随分と間をおいてのものになる。それこそ書き手が掲載誌の発売日に本屋などを巡り歩き、直にリアクションをのぞき見するってのも、理解はできる。

昨今ではネット上の感想をはじめとしたリアクションを検索で容易に探せるようになったけれど、これも実際にはすべてがすべてあるわけじゃない。先日の【日本語はほめるのが難しい言葉】で解説の通り、ポジティブな感想はなかなか文字として表現されにくい。さらに動画や画像でないため、目に留まる機会はあまりなく、広まるチャンスも少なく、下手をすると検索そのものに引っかからない可能性もある。

だからこそ、感想が語られ、それが必然的、あるいは偶然にも作り手に触れる機会が得られると、大いなる糧となる。まぁ、ぶっちゃけるとネガティブな感想も当然あるし、直上のリンク先の通りポジティブよりもネガティブの方が意見としては容易に言葉になるので、エゴサーチ=セルフサーチをすると、批判的感想にぶち当たってダメージを受けることも否定できない。

でもそれも含め、読まれたことの結果、反応には他ならず。それは自分が作品を作り、世に放ったことで成し得た、世の中の変化をもたらした証でもある。無論ポジティブな内容の方が心地よいことに変わりはないけれど、ネガティブなものですら、自分の行動意欲に油を差し、エンジンを回してくれるものとなるのに違いは無い。きっと、そう。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月17日 06:58に書いた記事です。

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