お正月のお餅、高齢者にはできれば......

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毎年、正月三が日に、餅をのどに詰まらせて病院に運ばれる人が相次ぐことから、東京消防庁は、餅を小さく切って食べたり、詰まらせた場合は背中をたたいて吐き出させたりするよう呼びかけています。

お餅は日本でよく食されている、しかもお正月にはとりわけ需要が大きなものとなる食品であることから、これだけのどつまり事案が発生するのも日本だけだろうなあ......という感はあるけれど。そのお餅需要の高まりと共に増加するのが、お餅ののどへのつまらせ事件。いや、事故かな。呼吸器系へのトラブルなだけに、即時対応が求められることもあり、事は重大。一方で毎年ダイナミック注意喚起がなされているのにも関わらず、発生事案件数は減ることが無い。

先のこんにゃく畑事案の時にも言及したのだけど、こんにゃくゼリー系ののどつまりであれだけ世論が大きく騒いで仕様変更を余儀なくされ、下手をすると企業そのものが倒産するリスクまで生じたのにもかかわらず、お餅に関しては「高齢者への餅禁止」「高齢者向けの専用のお餅をなぜ業者は作らないのか、作って高齢者にはそれのみ販売するようにしないのか」的な動きにはならないんだよね。

今後独り暮らしの高齢者はますます増えて来るので、「詰まらせた場合は背中をたたいて吐き出させたりする」ってのは難しくなるから、やはり切り分けお餅の浸透しかないのではないかな。


東京都の場合では大よそ60歳以上の世代で窒息事故が多発している。各年齢階層の人口比なども勘案する必要はあるけど、人口比ではなく絶対人数での減少が先行することを考えると、やはり60歳以上は原則お餅禁止、欲しい場合には専用の切り分け型にするってぐらいにしないと、トラブルは今後も減らないと思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月 1日 07:11に書いた記事です。

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