洋画の日本版ポスターのデザインがナニという話

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具体的事例を挙げるのはひかえておくけれど(上のまとめのリンク先にはある)、洋画が日本で公開される時のポスターに関して、デザインが多国版と比べてダサい、説明のコピーが多すぎる、ネタバレ止めろ的なケースが多いとの指摘。某テレビ局で映画を放映する際に、予告編やCMの前のアイキャッチ部分でネタバレしちゃうようなのと似たような、何だかデザイン的にどうよ的なものが多いよねとの指摘を、高い頻度で見受けるようになった。

で、そのまとめでも指摘されているのだけど、これって一応肯定をしている人の意見では、「過去の事例で超説明調の方が客が入ったから、あの様式が普及している。むしろそのような説明でダサデザを求める、日本の映画利用者の質が低い」との話がある。

そのような検証データを見た事はないのだろうけど、仮にその実証実験、リサーチが行われていたとして。

いつごろ、どの程度の検証数で行われていたのだろうか。多様な属性の映画で複数回数にわけて行わないと、正しい結果は出ないだろう。ABテストも可能ならば行うべき。地域を変えて別々のデザインのポスターを作って利用するとか、ね。加えて、その調査がいつ行われたのかも気になる。情報伝達に関しては、昔と今とでは随分と環境が変わっている。映画のポスターも、現地や周辺のポスター掲示場、よくて雑誌などで見る程度だったのが、今ではネットで誰でも容易に確認できる。もし、該当調査が昔に行われ、その結果をずっと今まで引きずっているとしたら......。


これも一理ある。要は洋画そのものではなく、洋画というパッケージを売っているのだから、元々のセンスあるデザインに手を加えないといけない。カップラーメンの概念が無い地域に、突然カップラーメンを持っていても、首を傾げられるばかり。どのように食べるものなのか、いかなる便宜性があるものかまでを説明しなきゃならない。それをべたべたと加えて宣伝すると、当然すでにカップラーメンを知っている人には「それは余計な情報だろ」と思われてしまう。

......ってここまで考えて、やはり「色々と説明を盛り込まないとダメ」ってのは、多分に情報伝達が希薄だった昔の精査での結論の香りがしてきた。

あと、これもトゥギャッターのまとめで触れられているのだけど、作り手側の意図が強烈に読み取れてしまうのも、日本スタイルのポスターの問題点なのかな、と。分かりやすいのは確かだけど、その分かりやすい部分が作り手側、デザインをする人の意図に強要されている感が強いので、それへの反発も起きてしまう。バイキング料理なら、その全貌を見せるのが海外のポスターで、食べ方の作法やお薦めの食べ順まで記載してしまうのが日本のポスター。要はポスターを芸術作品として見るか、チラシとして見るかの違い。

あれか。日本のポスターは多分に文字が説明に過ぎるので、最小限の説明が入った版を作り、その上にさまざまな説明が入った透明シートなりクリアファイルをかける形で提供すればいいのか(斜め上の解決法)。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月28日 07:34に書いた記事です。

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