「歯科医院の数がコンビニ数を超える」とあるけど元から多い件について

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一方、歯科医は増加の一途だ。歯科医不足が叫ばれ、国の方針で大学の歯学部を増やした結果、60年代に3万人台だった歯科医は現在10万人余に。歯科診療所も13年には約6万8000カ所に達し、コンビニエンスストアの店舗数を超える。過当競争で年間約1400の診療所が廃業するなど環境は厳しい。

そういや医療施設の動向はそろそろ更新されているはずだから記事もアップデートが必要だな......ということで覚え書き的にツイートした話に、ちょっとしたツッコミが。いわく、コンビニの数は元から歯科医院より少ない、一度も多かった時期は無いとのこと。元記事を読みなおしてみると、「歯科診療所も13年には約6万8000カ所に達し、コンビニエンスストアの店舗数を超える」とあり、前後の文意も合わせ、2013年になってコンビニの店舗数を超えたように読める表現がなされている。大意としては「子供の虫歯が減っているのに歯医者は増えてるよね、フンダラダー」的な感じで、それの後押し的な表現。でも元から上回っているのだから、この表現は無いだろうとのこと。

まぁ、最初から歯科医院数が上でも「超えている」とは表記するけれど、この文面ではそうは読めないよね。要は増加の一途をたどる、分かりやすい指標となるコンビニよりも多いんだよ、的な表現をしたかったのだろうけど。


コンビニの定義で多少のぶれはあるんだろうけど、やはり色々と数字をたどっても、コンビニが歯科医院数を超えた時期は無い。なので、かつて歯科医院数が下で、コンビニ数を上回って「超した」的な表現はおかしい。コンビニと数を比較するのはいいけれど、ここでは「店舗数より多い」といった感じにしないと、容易に内容を読み間違えてしまう。

意図的なのか、それとも気が付かずにやっているのか......。まぁいずれにしても、好ましいお話では無い。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月 1日 07:14に書いた記事です。

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