三菱鉛筆の硬質色鉛筆が赤色以外生産終了になるとの話

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三菱鉛筆が硬筆色鉛筆7700番(赤以外)の生産を2015年で終了すると発表したことを受けて、愛用者が多いアニメ業界が対応に乗り出しました。日本アニメーター・演出協会(JAniCA)は、同製品は業界内で愛用者が多いだけでなく、動画注意事項などで硬筆色鉛筆の使用が規定されている制作現場も多いとして「日本の商業アニメーション業界にとって非常に大きな問題」としています。

三菱鉛筆は三菱との関係で色々と誤解を受けていることとか、当方も個人的にちょいとした絡みが過去にあったことも合わせ、株価が1000円前後でうろうろしていた時に株主になっておけば良かったかなあ、と後悔先立たず的なモードの銘柄の一つ。それはともかくとして。

シャーペンの普及、スマホの浸透、そして100円ショップなどで安価な文房具が出回ることなどを受けて、需要が減退した硬質系の色鉛筆が、今年いっぱいで生産を終了するとの話。で、それを制作過程で用いていたアニメ界隈が「困る」って事で、色々と動き出しているとの話が。

まぁ、三菱鉛筆側も慈善事業を行っているわけではないのだから、赤が出て今後復活が見込めないラインを縮小・停止する判断を下すのは当然の話ではあるのだけど。赤が出るのに赤色だけが残るのはこれいかに、という笑えない状態。


で、とりあえず把握できる範囲では、日本アニメーター・演出協会が状況把握のためにアンケートを実施している......とはいえ、もう今日は11月最終日。三菱鉛筆側を動かすのには少々タイミング的にどうなんだろう、という感じ(いつから告知されていたんだろう、という気はするけど)。

本当に「三菱鉛筆の硬質色鉛筆でないとダメ、滅んじゃう」ってのなら、関係者がまとめ買いの契約をするなどの具体策を出さないと、三菱側も動けないんじゃないかな、と。株式会社だからねえ。余程の大義名分、ICにプラスとなることをアピールできないと。


まさにその通り。ただ、「動ける最低ロット数」って結構な数だと思うので、アニメ業界界隈だけでは難しいと思うんだな、現実問題として。他の界隈にも働きかけるとか、資金調達して生産続投できる分を生産し、業界内で取得した残りは慈善行為として寄付するようにするとか。方法論はいくらでもあるけれど、時間とリソースが足りないなという感は否めない。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月30日 06:25に書いた記事です。

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