ウェブやチラシで黒電話のマークが使えなくなる時代

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年齢階層間の情報格差、常識・認識の違いによる意志の齟齬(そご)。時間が流れゆくものである以上、昔から存在した問題には違いないのだけど、加速化する科学技術と日常生活の変化に伴い、そのギャップもまた期間が短いレベルで発生するようになる。それこそ昔は世代間でようやく発生しえたものが、昨今では数年単位で似たような事案が生じることも珍しくない。そのギャップを同じ時系列・世代で認識できる、楽しむなんてことは、恐らく昔にはできなかったはず。

今件も指摘されて「ああ、そうか」という類のお話。ダイヤル式の固定黒電話を見たことが無い、電話と認識できないってのは以前も取り上げた記憶はあるのだけど、それに連なる話で、元々それを模して造られた電話のマークが電話番号として通用しないという話。そりゃ見たことが無いものなら、それの略式アイテムだってのも分かるはずがない。以前のフロッピーデスクを見せたらセーブアイコンの巨大模型として認識されたってのと同じ類。そうか、今はスマホのマークなのか。

ちなみにAMRAAMってのは中距離用空対空ミサイル。撃ちっ放し(発射後は誘導の必要が無い)型のものとして知られている。


で、先のフロッピーアイコンの話や、先日の【テレビの洋画放送や「まんが日本昔ばなし」や「世界名作劇場」は物語のテンプレを創り上げる大切な教材だったとする話】でも語られている輪転機の話とか。この辺りの描写も、もうしばらくすると「なにそれ?」的な感覚で扱われる、あるいは扱われることすらなくなるかもしれない。

データディスクに関しては昔はデスクやMOだったのがマイクロチップやらSDカードになっているし、最近では......物理的に奪う云々ってのがもう描写としては古くなっているのかな。セキュリティの問題から完全独立性のシステムを構築した云々って設定を作った場合には、メモリカード的な描写は必要だろうけど。データファイルをデリートする描写は、昔から結構あった気がするけど、ネット上のデータを削除するってのはどういう演出をすべきなのかな。なんだか味気ない気もする。

キーボードは...いわゆる電脳(脳とコンピューターを直結する技術)が進んだ「攻殻機動隊」の世界でも、電脳化をいやがってタイピングする人の描写があるので、やはり残るのだろう。電脳化はともかく、そんな気がする。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月29日 08:29に書いた記事です。

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