自分自身を指す「おれ」って結構長く使われているらしい。鎌倉時代から

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「一人称代名詞(話し言葉)の移り変わり」なる表がツイッターのタイムライン上に現れ、ほほうこれは興味深い。是非とも全文をチェックしようか......と思ってそのツイートを見返したところ、画像のみで肝心の引用元は無し。ぐがーとうなりながら四方八方探したところ、自称キュレーション的なサイトがみつかり、そこで経路を何度か行き来してようやく確認できたのが、2年前の日経の記事。

本文中に記載されている書籍も実際に発売されているけれど、ちょっと桁が違う高さで容易に個人では手が出せない。でも将来時間が取れるようになったら、こちら方面に手を出すようならばチェックはしておきたい一冊に違いない。近代語研究の上では欠かせないアイテムになりそう。

で、本題の一人称の表現の仕方。引用グラフの通り、「おれ」がもっとも長く、しかも現代まで使われている。もちろん他の用語もまったく使われていないってわけではないけれど、あまり聞かないなあ、と。「あ」「わ」っては古語の勉強の際に出てきたような気がする、程度。「まろ」「われ」とかは時代劇やら漫画でも良く見かける。「拙者」「てまえ」辺りも江戸時代を舞台にした作品で良く出てるよね。

情報の断絶云々を考えると、やはりこの類の検証・記録研究にも、相応のリソースを割く必要があるんだろうなあ。確実で明確な成果が出るわけじゃないけれど、じわりと可能性や事実が削られてしまうのだものね。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月29日 08:11に書いた記事です。

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