アート本こと「亞書」への取り締まりが始まるようです

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国立国会図書館(東京都千代田区)にラテン文字とギリシャ文字を羅列しただけの書籍78冊が納本され、一部に対する「代償金」として約136万円が支払われた。出版社は「アートだ」としているが、インターネット上で「不正受給目的では」などの書き込みが相次ぎ、図書館側が調査。出版社によると、同図書館から返金を求められたという。

今件は少し前からネット界隈で話題・問題視されていた話(アマゾンでも一時期確認できた)で、恐らくは情報商材的なビジネスモデルとしての伝播もあったのかもしれないけれど、遅かれ早かれ規制は入るのだろうなあという感はあったので、むしろ行動としては遅かったような感じもある。

詳しくは引用元で解説されているけれど、「国会図書館に収めた書籍の定価の半分は代償金として支払われる」「だったらオンデマンド書籍を創ってごーんと高額の定価をつけて『納入』すれば、儲けられるんじゃね?」ってところ。で、わざわざ高額に相当する文章を作るのも労力がかかるので、ワードサラダ的な文字列をぶち込んで「現代アート」(冷笑)と称している。

一応国会図書館側では「頒布目的」「相当部数の製作」「メモ・カレンダーなどの実用品でない」との規定があるようだけど、これではザルな規定と批判されても仕方がない。オンデマンド書籍に関しては「相当部数の製作」が実績として確認されてからって感じにしないとダメな気がする。そもそも今件に限れば「現代アート」なら書籍とは言わない気もするし。

まぁ、一部で指摘されているけれど、今件は対象事案そのものの取り締まりというよりは、「今後は厳しく取り締まり、ガイドラインをしっかりと引くので、同じようなやらかしは通用しないぞゴルァ」という意思表示でもあるんだろうな、国会図書館側の。

しかし......


大義名分とはいえ、このような反応を示さねばならないとはねえ......。まぁ、色々あるのでしょう。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月24日 07:45に書いた記事です。

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