岩田社長曰く「『労力の割に周りが認めてくれること』が自分に合った仕事であり、自分の強みである」

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山内溥氏が戦前タイプの個性ある任天堂の社長なら、戦後タイプの個性ある任天堂の社長として認識されているのが岩田聡氏。どちらも日本だけでなく世界から知られる存在であり、多方面において比類なき貢献をした人物であることに違いは無い。

岩田氏は山内氏とは別のタイプの人柄......というかイメージを持っていて、近所の優しい博学なオジサン的イメージ。サザエさんならイササカ先生みたいな。一方で人生訓となるような言葉を数多く残していることでも知られている。まぁ、ネット時代に活躍した人なので、記録が残りやすかったってのもあるのだろうけど。

その岩田社長の言の一つとして回ってきたのがこれ。要は、語弊があるかもしれないけれど、評価面でのコスパの良い方向性の作業なり仕事が、自分自身に向いているものに違いないとするもの。第三者からの評価は往々にして努力の対価であり、モチベーションの糧となるものだから(「認める」ってのは単に褒められることだけを意味するわけではない。対価に値するものだと値付けをしてくれることも含む)、この考え方はまさにコロンブスの卵。

コスパの良い労力の使い方ができれば、同じ労力でもたくさんの評価を得る事が出来る。また、労力の一部を別の方面に割く余裕も生まれるので、さらなる可能性も開けてくる。一日12時間働いてもようやくご飯が食べられるか否かって状況だったのが、一日6時間で十分暮らせるようになれば、数時間を余暇に使ったり、趣味にいそしんだり、色々と余裕が出てくるような物。

......まぁ、「周りが認めてくれる」か否かを見極めるのは難しいことも多いし、その「認めてくれる」のが本当に自分自身の労力に対してなのか、それとも単なるノリなのかを読み間違えると痛い目に合うのだけれど。

ただこの類の「良い話」って、往々にして別の人の話と混ざっていたり作り話だったりすることがある。ので、調べてみたけど間違いじゃなかった。


ズバリそのままのことが4Gamerとのインタビュー記事で書かれていた。色々と読ませる内容なので一読をお薦めする。また、恐らくは岩田社長の座右の銘的なものなので、他の場所でも同じような語りをしているんじゃないかな、と思ったりする。

人生で成功するか否かってのは、この「労力の割に周りが認めてくれること」をいかに早く見つけるか、遭遇できるかが一つの鍵なのかもしれないな。それを探し当てる事ができれば、その後の人生は随分と楽になるはずだし、だからこそ「人生はいいぞ」と思えるようになるのだろう。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月10日 06:54に書いた記事です。

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