「マルセスキー」なるパンの調査報告...メーカーからの回答が来ました、が

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......ということで先日【「マルセスキー」を調べていくうちに日本でのロシアパンの謎が解けていく】などで挙げた、中村屋が戦前に発売していたパン「マルセスキー」の正体を求めて的なアドベンチャー。本家の中村屋の広報に尋ねた結果が返ってきました。結論からいうと「分からず」。

状況詳細は上記の通りで、まず「マルセスキー」だと思っていた三日月型のパンは別物で、そのちょい上の丸型のパンが該当するものだったとのこと。そして資料は戦争中の焼失などで見当たらず、当時を知っている人もすでに無く、メーカー自身でも確認ができないとの話。いやぁ、マジでこんなことってあるんだな。歴史の、情報の断絶ってのを改めて知る機会となった。

先の話の通り、どうやら人名が元ネタのようなんだけど、ロシア語周りで検索をしても、それっぽいパンは見つからず。昭和11年といえば1936年で今から79年前。......あー、そうか。当時パンを食べていた人は、大よそすでに亡くなっていても不思議ではないか。仮に戦中までこのパンが出ていたとしても、80歳代ぐらいかもしれない(赤ん坊の時から食べているはずはないし、仮に食べていても覚えていないだろう)。

結局のところ、中村屋で発売されていた「マルセスキー」の正体は分からずじまい。まぁ、今記事などをきっかけに「食べたことがあるよ」的な話が寄せられるかもしれないし、何らかのきっかけで戦前の食文化や社会風俗の調べものをした時に、ぽろりと出てくるかもしれないので、覚えておくことにしよう。

というか、検索してもスポーツ系の写真しか出てこないってのはどうしたものだろう。かろうじて「マルセパン」などの言い回しがあるので、それ系なのかなという気はするのだけど。あるいは老舗の個人営業のパン屋さんとかなら、「ああ、あれね」とかいう形で分かるのかもしれないな。

......よもや「Marce」+ロシア語的な「スキー」っていうオチじゃないだろうな(汗)。

※追加覚書:
調査がストップした後の色々と細切れ情報を。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月29日 07:00に書いた記事です。

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