「おてごろマック」なる新商品への違和感

| コメント(0)


先日【200円バーガーの導入、バリューメニューの刷新...マクドナルドの新商品体制、これはイケるのかイケないのか】でも紹介した、マクドナルドの新商品体制の目玉的商品の一つ、「おてごろマック」とそれをメインに据えた「おてごろセット」。記事執筆時もこれだよこれ、求めていたのは的な感想と同時に、なんだかもやもやとしたものを覚えていたのだけど、先ほどマクドナルドの公式サイトのトップページにこの写真がぼんっと掲載されていたのを見て、ああなるほどそういうことかという想いがもりもりと文字列として浮かび上がる。

マクドナルドって元々はお手頃な商品であることが前提、当たり前の話であって、それをわざわざ強調する必要は無かったはず。それがいつの間にかお手頃こそがイレギュラー的な、アピールすべき特記事項であるかのような扱いになってしまった。あるいは昨今のファストフードそのものがちょっとリッチ思考に走っているので、それとは一線を画してお得だよ、ということを知らしめたいのかもしれないけれど。

このおてごろマックの略名の「ないないそれはない」的なプロモーションセンスといい、指摘している通り、迷走......というよりはピント、軸がずれたまま突っ走っている感は否めない。いや、頑張っている、必死になっているのは分かるのだけど、「ちがうそっちじゃない」的な。


当方はさらに頻度が低く、思いっきり注目したい新商品やハッピーセットが登場した時以外は、マクドナルドを使わなくなったけれど、店員の質の安定度やシェイクの相応な美味さは、幸いなことに今でもガチ。そして指摘されている通り、なんか小手先で色々いじくりまわっている感じなんだよね。

ある意味、マクドは店舗がいっぱいあるのがメリットで、数年前から宅配も始めて「分かってるな」感もあった。その店舗を拠点として、周囲に商用圏を拡大する仕組みをすれば、地域を網羅することができる。でもそのメリットですら最近では「気が付いた」コンビニが奪いつつあるのが実情。似たようなことを色々と手がけ、店舗拡大に励んでいるからね。

いっそのことコンビニとマクドを一体化した店舗を作るってのもありなのかもしれないなあ......と思ったけれど、コンビニで買った食材を持ち込んで、マクドナルドの席にイートイン代わりに使ってしまうのが目に見えているのでダメか(汗)


いずれにせよ、そして以前も指摘したけれど、今のマクドナルドはかじ取りの意思決定をする人、あるいはそこに助言をしている人の質がアレ過ぎる気がしてならない。「前社長が有能なスタッフの首を根こそぎ刈り取るタイプだったので、その人が居る時には業績がアップするけど、辞めた後にはぺんぺん草も生えない」との指摘があったけど(上だ、上だ)、まさにそんな感じがする。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年10月27日 07:09に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「空き家はいっぱいあるけれど、使える空き家は50万戸にも満たない」です。

次の記事は「セブン-イレブンが宅配などに使っている「セブン仕様コムス」のトミカをようやくゲット」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30